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小林秀雄の「人生」論

NHK出版新書 665

出版社名 NHK出版
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-14-088665-6
4-14-088665-X
税込価格 968円
頁数・縦 223P 18cm

商品内容

要旨

誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない―。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程をクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論。

目次

序章 「人生の教師」という像
第1章 批評とはどんな営みなのか(近代日本が抱えた問題
小林秀雄の半生
いかに「意匠」から自己を守るか)
第2章 自己を支えるものとは何か(「故郷を失う」とはどういうことか
ドストエフスキー論―歴史について
戦争と伝統―「文学と自分」)
第3章 直観を信じるということ(敗戦と「私の人生観」
「美」を求める心―「ゴッホの手紙」から「近代絵画」へ
信じることと知ること―『本居宣長』と「山の人生」)
終章 「栗の樹」はどこにあるのか

出版社・メーカーコメント

文芸批評、芸術論、古典論……小林の多様な活動の核心に「人生の教師」という立場を見出して、作品群の全体像を提示する。さらに小林の「生活形式」という思考の枠組みをヒントに、彼が一貫して近代日本人の自立を探求し、「自立を支えるもの=幸福の根拠」を提出し続けていたことを明らかにする。新視角の小林秀雄論にして、画期的な日本人論!

著者紹介

浜崎 洋介 (ハマサキ ヨウスケ)  
1978年生まれ。文芸批評家。雑誌『表現者クライテリオン』編集委員。日本大学芸術学部非常勤講師。日本大学芸術学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は日本近代文学、批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)