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ダンテ論 『神曲』と「個人」の出現

出版社名 青土社
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-7917-7385-5
4-7917-7385-3
税込価格 3,960円
頁数・縦 353,36P 20cm

商品内容

要旨

恋に生き、政争に敗れ、叶わなかった理想を追い求めた詩人が夢見た物語―こうした『神曲』のイメージは過去のものとなった。明晰な思想のもとダンテが『神曲』で描いたものは何だったのか。現実世界の中で「個人」の出現を予見し、人々の理念を超越した平和を見出した試みを、第一人者が明らかにする。

目次

第1章 詩人の伝記
第2章 ダンテ批評史
第3章 失われた自筆原稿を求めて
第4章 フランチェスカ・ダ・リミニと「私」
第5章 ベアトリーチェ神話の終焉と預言する詩人
第6章 『神曲』と「個人」の出現
第7章 ベアトリーチェの微笑
補論 『これが人間か』―アウシュヴィッツと詩について
終章 結論

著者紹介

原 基晶 (ハラ モトアキ)  
1967年生まれ。東海大学文化社会学部准教授。専門はイタリア文学および中世ルネサンス文化。東京外国語大学大学院外国語学部イタリア語学科博士前期課程修了。博士(学術)。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア大学でジョルジョ・パドアン氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)