「室町殿」の時代 安定期室町幕府研究の最前線
出版社名 | 山川出版社 |
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出版年月 | 2021年12月 |
ISBNコード |
978-4-634-15208-3
(4-634-15208-8) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 351P 19cm |
商品内容
要旨 |
室町時代の“国家の最高権力者”は、天皇でも将軍でもなく、「室町殿」だった!幕府がもっとも機能した4人の時代(三代義満、四代義持、六代義教、八代義政)を通して、室町殿・幕府の実力を、最新研究から解明する! |
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目次 |
「室町殿」とよばれた四人の足利将軍 |
出版社・メーカーコメント
日本史上、地味な時代の代名詞だった室町時代がいま関心を呼んでいます。ただそのなかでも、一般的に室町幕府は義満期までの南北朝の争乱、応仁の乱以降の戦国時代の印象が強く、その間の室町時代中期について印象が弱いといえます。しかし室町幕府は、その時代こそが安定期(最盛期)というべき時期であり、当該期を理解することが、室町時代を理解するために必須だといえます。本書では、その安定期に君臨した4人の将軍(3代義満・4代義持・6代義教・8代義政)の時代に注目します。彼らは現在の歴史学界で、「摂政以上院未満」という、武家だけでなく天皇の擁護者として公家も統べる、将軍を超越した時代の指導者「室町殿」と位置付けられています。室町殿という存在から、室町幕府の性格や諸機関との関係を検討し、鎌倉幕府とも江戸幕府とも異なる点を含めた「室町幕府とは何か」について、新進気鋭の研究者による15本の論考によって、最新研究を紹介しながら明らかにしていきます。