• 本

アントワネット

出版社名 集英社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-08-773516-1
4-08-773516-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 156P 20cm

商品内容

要旨

几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だった―子どもに恵まれないことをのぞいては。原因が不明のまま時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は徐々に広がっていく…。選択できない人生のままならなさを、オランダの実力派が静謐な美しい筆致で綴る。

出版社・メーカーコメント

もし別の治療を試していれば、もしもっと早く出会っていれば、もし別の人と結婚すれば、ぼくたちは幸福だったのだろうか? 几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だった――子供に恵まれないことをのぞいては。病院で診察を受けるも原因は不明。時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は少しずつ広がっていく。不妊治療に臨む夫婦を夫の視点から描く、オランダの実力派による文芸作品。美しい過去への憧憬が、静かに、確かに、胸を打つ。【著者プロフィール】 ロベルト・ヴェラーヘン(Robbert Welagen)1981年、オランダ・ドルトレヒト生まれ。2006年に執筆した初作品で、セレクシース文学新人賞(オランダ大手書店が主催していた文学賞)を受賞した。本書は8作目の小説にあたる。オランダ文学界の中堅として重要な作家の一人。2009年よりアムステルダムの作家養成専門学校の講師を務めており、現在もユトレヒト郊外の町ザイストの森で執筆活動を行っている。【訳者プロフィール】 國森由美子(くにもり・ゆみこ)東京都生まれ。桐朋学園大学を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭。演奏家ディプロマを取得し、音楽活動を続けるかたわら、オランダ語翻訳を手がけるようになる。ライデン在住。訳書に、ヘラ・S・ハーセ『ウールフ、黒い湖』、ルイ・クペールス『オランダの文豪が見た大正の日本』(以上作品社)がある。【原題】Antoinette

著者紹介

ヴェラーヘン,ロベルト (ヴェラーヘン,ロベルト)   Welagen,Robbert
1981年、オランダ・ドルトレヒト生まれ。2006年に執筆した初作品で、セレクシース文学新人賞(オランダ大手書店が主催していた文学賞)を受賞した。オランダ文学界の中堅として重要な作家の一人。2009年よりアムステルダムの作家養成専門学校の講師を務めており、現在もユトレヒト郊外の町ザイストの森で執筆活動を行っている
國森 由美子 (クニモリ ユミコ)  
東京都生まれ。桐朋学園大学を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭。演奏家ディプロマを取得し、音楽活動を続けるかたわら、オランダ語翻訳を手がけるようになる。ライデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)