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そして陰謀が教授を潰した 青山学院春木教授事件四十五年目の真実

小学館文庫 は22−1

出版社名 小学館
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-09-407108-5
4-09-407108-3
税込価格 858円
頁数・縦 381P 15cm

商品内容

要旨

「先生は両手で私の首を絞め、気がついた時には私の肌着は引き裂かれ、暴行を受けたあとでありました」青山学院法学部・春木猛教授は、教え子への強制猥褻・強姦致傷の容疑で訴えられ逮捕される。懲役三年の実刑が確定したが、終生「冤罪」を訴え、無念のまま亡くなった―。事件当時社会部記者だった著者は、教授の周囲を蠢く複雑怪奇な人間関係にどこかきな臭いものを感じ、入手した膨大な資料の整理を地道に重ねていく。教授が起こしたのは事件なのか、仕組まれた罠なのか。執念の取材の果てに辿り着いた事件の「真実」とは(解説・姫野カオルコ)。

目次

プロローグ
第1章 発火(繰り返される内紛
年間百人以上の情実入学 ほか)
第2章 波紋(証拠物件
告訴 ほか)
第3章 証言(保釈と手記
A・T子に対する検察官の訊問 ほか)
第4章 展開(社会派作家・石川達三
「裁判官全員一致」 ほか)
第5章 時間(地上げの帝王
愛人と豪邸と銃弾 ほか)
エピローグ

出版社・メーカーコメント

教え子の女子学生に「強姦」で訴えられ、逮捕された63歳の教授。地位も名誉も家庭も失った彼は、しかし、亡くなるまで冤罪を訴え続けた。謎が多いこの事件を追い続けた大宅賞作家による執念のノンフィクション。

著者紹介

早瀬 圭一 (ハヤセ ケイイチ)  
1937年12月、大阪府生まれ。61年、毎日新聞社入社。名古屋、大阪、東京社会部を経て編集局編集委員。退職後は東洋英和女学院大学・大学院教授、北陸学院大学副学長などを歴任。東洋英和女学院大学名誉教授、ノンフィクション作家。82年『長い命のために』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)