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邪馬台国再考 女王国・邪馬台国・ヤマト政権

ちくま新書 1628

出版社名 筑摩書房
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-480-07436-2
4-480-07436-8
税込価格 902円
頁数・縦 237P 18cm

商品内容

要旨

長年にわたり論争となってきた邪馬台国の所在地。考古学では、纒向遺跡の発掘により畿内説で決着したとされるが、歴史学の文献研究では『魏志倭人伝』の記載から九州説が支持されている。本書はこの矛盾の解決を図るべく、畿内ヤマト国(邪馬台国)と北九州ヤマト国(女王国)が併存していたとし、卑弥呼は後者の女王と考える。さらに『日本書紀』『古事記』などの史書や大和朝廷に直接つながるその後の歴史との親和性・連続性も検討し、文献史学と考古学の研究成果の調和を目指す。

目次

第1章 研究史の流れ
第2章 魏志倭人伝の史料論
第3章 卑弥呼像の点検と論点
第4章 行程記事について
第5章 女王国と邪馬台国の併存
第6章 女王国と邪馬台国の性格
第7章 女王国の時代とその行方
第8章 邪馬台国の時代とその行方
おわりに―ヤマト王権へ

出版社・メーカーコメント

畿内ヤマト国(邪馬台国)と北九州ヤマト国(女王国)は別の国で、卑弥呼は後者の女王だった。長年の歴史学の文献研究に基づき、古代史最大の謎を解き明かす。

著者紹介

小林 敏男 (コバヤシ トシオ)  
1944年長野県生まれ。歴史学者。大東文化大学名誉教授。専門は日本古代史。博士(歴史学)。神戸大学文学部国史学科卒業。東京教育大学大学院文学研究科(日本史学)博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)