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日本橋に生まれて

本音を申せば

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-16-391492-3
4-16-391492-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 275P 20cm

商品内容

要旨

若い時に、こんな人たちと知りあえたのは幸せだった。東京は日本橋区の生まれで、和菓子屋の九代目の長男。映画は子供のころから見てきた。渥美清、野坂昭如、植木等、大瀧詠一、江戸川乱歩、横溝正史、大島渚…忘れがたい喜劇人や作家たちの横顔。

目次

1 奔流の中での出会い(野坂昭如さんの場合
山川方夫さんの場合
渥美清さんの場合
植木等さんの場合その1
長部日出雄さんの場合 ほか)
2 最後に、本音を申せば(珍しい映画(黒澤明の「馬」)を見たので、ひとこと
コロナウイルスと有機的に立ち合う方法の数々
二宮和也の“映画での活動”について
イギリス渡来のウイルスの話
阪妻の「無法松」と三船の「無法松」 ほか)

出版社・メーカーコメント

「映画は子供のころから見ていた。東京は日本橋区の生れで、和菓子屋の九代目の長男で、親や番頭に可愛がられながら育ったから、そういうことになる。」自らをそう振り返る小林信彦さんが、折にふれて観なおす名画の話。八十何年かの人生をいろどる幸福な出会い。名著に加筆を施した『決定版 日本の喜劇人』のこと・・・。「週刊文春」で23年連載された名物コラム『本音を申せば』シリーズが、本書をもって完結します。第一部「奔流の中での出会い」は、野坂昭如さん、山川方夫さん、渥美清さん、植木等さん、長部日出雄さん、大瀧詠一さん、江戸川乱歩さんなど、ひときわゆかり深い17名の思い出。第二部「最後に、本音を申せば」は、2021年のクロニクル。NHKBSプレミアムで放映される映画のラインナップが上質なのに感心し、『日本の喜劇人』に加筆して「決定版」を刊行された年でした。「数少い読者へ」と題した最終回が「週刊文春」に掲載されると、愛読してこられた読者の方々からのお便りが、編集部に続々と寄せられました。長年のご愛読に感謝しつつお届けする最終巻。平野甲賀さんのフォントを題字に使用し、本文挿絵は小林泰彦さんです。

著者紹介

小林 信彦 (コバヤシ ノブヒコ)  
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「丘の一族」「家の旗」などで芥川賞候補。平成18(2006)年、『うらなり』で第五十四回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)