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満洲国と日中戦争の真実

PHP新書 1296

出版社名 PHP研究所
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-569-85148-8
4-569-85148-7
税込価格 1,023円
頁数・縦 212P 18cm

商品内容

要旨

昭和7年(1932)、中国東北地方に「満洲国」は建国された。日本と東アジアの可能性を求めて、理想社会の建設が進められるはずだったが、次第に中国との軋轢は強まり、昭和12年(1937)には日中戦争が勃発。長期化、泥沼化の様相を呈することになった。その過程で、本書で取り上げる石原莞爾、岸信介、甘粕正彦、後藤新平、山本条太郎、樋口季一郎、多田駿、今井武夫といった日本人は何を思い、どう行動したのか―。『歴史街道』掲載の論考を選りすぐり、多様な視点から、両国の衝突を生んだ真因に迫る。

目次

第1部 満洲国とはなにか(満洲国、その誕生から解体まで(1)傀儡国家と王道楽土
満洲国、その誕生から解体まで(2)人造国家をとりまく世界情勢
二人の出会いが巨大産業立国を実現した―岸信介と甘粕正彦
満洲国、そして石原莞爾と東亜連盟運動)
第2部 満洲国と日本人(大連、奉天、長春…世界最先端の都市と建物はいかにつくられたのか
満鉄で世界を繋ぎ、満洲を共栄圏に…大構想の始まり
米国資本で満洲を守れ!型破りの満鉄社長、起死回生に挑む
二万のユダヤ人の命を救ったある軍人の武士道―樋口季一郎)
第3部 日本と中国、そして日中戦争の真実 最新研究×いま学ぶべきこと(日中はなぜ全面衝突に至ったのか?日清戦争後の緊密な往来や幣原外交はなぜ実らなかったのか?
盧溝橋事件から日米開戦へ―どこで何を誤ったのか
両国の衝突をもたらした「構図」と「問題の根源」
世界大戦へとつながっていった「中国戦線」
戦争を拡大させてはならない!参謀次長・多田駿の孤独なる戦い
汪兆銘工作、桐工作……和平に奔走した陸軍軍人・今井武夫の信念
「戦略」から読み解く泥沼化の真相)

出版社・メーカーコメント

満洲国建国から90年。日中はなぜ対立を深め、戦火を拡大させたのか。各専門家による日中関係史、日中戦争に関する最新研究も収録。