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入門オルタナティブデータ 経済の今を読み解く

出版社名 日本評論社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-535-54023-1
4-535-54023-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 246P 19cm

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要旨

複雑で変化の激しい現代社会では、現状把握や将来予測のための「データ」がきわめて重要になっている。ところがGDPをはじめとする経済統計や財務情報は、集計などに時間がかかることからタイムラグが生じ、コロナ禍のような刻一刻と状況が変わる危機への対応には使えない。「別のデータ」が必要になる。本書では、「オルタナティブデータ」と呼ばれる、従来、経済分析や予測、投資判断などに用いられてきたもの“以外”のデータに焦点を当て、その性質や有効性、課題などを、具体的な活用事例を紹介しながら解説。オルタナティブデータとは、スーパーやコンビニなどのレジで収集されるPOS(販売時点情報管理)データ、クレジットカードデータ、位置情報、衛星画像など、リアルタイムで収集・蓄積・集計されるデータを指し、これを代替的な経済統計データとして用いることで、速報性や、幅広く詳細な分析根拠が得られる網羅性のメリットがあるという。編著者の渡辺努氏は、オルタナティブデータを活用したデータ・ビジネスを展開する株式会社ナウキャスト創業者・技術顧問で東京大学大学院経済学研究科教授。辻中仁士氏は、株式会社ナウキャスト代表取締役CEO。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年3月23日]

商品内容

要旨

データ・ビジネスの最前線に迫る!クレジットカード取引、POS、携帯電話の位置情報など、さまざまなシーンで蓄積されるデータを活用し、いかにして経済をリアルタイムで捉えるか?官民の活用事例も豊富に盛り込み、その可能性と活用方法を解説!

目次

第1部 オルタナティブデータ活用の新地平(「オルタナティブデータ」とは何か?
データ・ビジネスの最前線
政策現場におけるオルタナティブデータの可能性
オルタナティブデータを用いた経済活動分析
オルタナティブデータ活用に向けた政府の取り組み ほか)
第2部 オルタナティブデータの活かし方(オルタナティブデータが捉える現象とその使い方
新型コロナウイルス感染症は消費行動に何をもたらしたか?
スマホ位置情報で捉える行動変容のカギ
クレジットカードデータで捉えるオンライン消費の動向
From To指数を用いた人流に関わる消費動向分析)

出版社・メーカーコメント

コロナ危機の最中、リアルタイムで経済の動向をつかむために、政府統計などの「伝統的なデータ」とは異なる、新しく、そして多様なデータが活用されています。たとえば、人流を捉えるための携帯位置情報や、消費動向をリアルタイムでつかむためのクレジットカード履歴などは、メディア報道や政府発表の資料などでも大きく扱われ、私たちも目にする機会が急増しました。本書では、今まさに注目を集める、こうした非伝統的な「オルタナティブデータ」を徹底解説。データに関わるビジネス界動向、政策シーンでの活用事例などをふまえて、「このデータからどんなことがわかるのか」「どう使えばいいのか」「どんなビジネスチャンスにつながるのか」など、さまざまな視点から考えていきます。また、政策形成にオルタナティブデータがどう貢献しているかも詳しく解説します。デジタル化が進み、社会のあらゆる場面でデータが溢れている今ほど、どんなデータが利用可能で、それを活用することのメリットが何なのかを知ることの重要性が高まっているタイミングはありません。ビジネスや政策の現場でデータ活用を推進するためにも、必読の一冊です!

著者紹介

渡辺 努 (ワタナベ ツトム)  
株式会社ナウキャスト創業者・技術顧問、東京大学大学院経済学研究科教授
辻中 仁士 (ツジナカ マサシ)  
株式会社ナウキャスト代表取締役CEO(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)