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漢字ハカセ、研究者になる

岩波ジュニア新書 950

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-00-500950-3
4-00-500950-6
税込価格 902円
頁数・縦 192P 18cm

商品内容

要旨

「漢字ハカセ」と呼ばれた少年が「好き」を仕事にするまでと、漢字学者としての現在を語る。漢字好きになった少年時代、漢字の情報を集めながらも進路を暗中模索した10代、仕事で漢字に向き合ういま。64画もある漢字とは?秋桜と書いてコスモス?方言漢字、幽霊文字って何?昭和から令和へ、時代を映した具体的な文字も紹介。

目次

1 蛸と鮹―マンガのタコと辞典のタコ
2 秋桜と書いてコスモス―こんな当て字は許せない
3 〓、〓、〓―全一三巻『大漢和辞典』にもない漢字
4 脣から唇、膚から肌へ―当用漢字から常用漢字へ
5 早慶は〓〓?―大学生活で出会った漢字
6 〓―俗字や国字は、何かしっくりくる
7 腺、〓の追跡―個人文字の広がり
8 妛、腥―幽霊文字、人名用漢字と向き合う
9 粁、蛯―博士論文と北海道の蛯天丼
10 麺、混む―時代とともに「常用漢字」も変わる

出版社・メーカーコメント

「漢字博士」として、辞書の編さんや国の漢字政策などに関わってきた著者。様々な当て字を得意になって書いていた小学校時代。秋桜をコスモスと読むのが許せなかった中学時代。進路に悩んだ高校時代。地名漢字を調べに出かけた現地調査など、漢字にまつわるエピソードを交えながら、漢字の魅力や研究者への道のりを語ります

著者紹介

笹原 宏之 (ササハラ ヒロユキ)  
1965年東京生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。博士(文学)。ティーチングアワード受賞。日本語と漢字の研究者。著書に『国字の位相と展開』(三省堂、2007年、第35回金田一京助博士記念賞、第11回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞)など多数。漢字に関する政策作り、教育、学会、教科書・辞典編纂、普及啓発の活動にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)