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ネットで故人の声を聴け 死にゆく人々の本音

光文社新書 1190

出版社名 光文社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-334-04598-2
4-334-04598-7
税込価格 1,232円
頁数・縦 428P 18cm

商品内容

要旨

いわゆる「闘病ブログ」やそれに類するホームページ、日々を綴ったSNSの残された投稿からは、故人が生前に抱いた死に際しての本音が聞こえてくることがある。一歩踏み入れた先には、ごく近い家族ですら聞けなかった、本音が広がっている可能性もある。絶えずファンが“墓参”し追悼が続いているケースや、放置されずに何代にもわたって運営が継続され、守り続けられているサイトもある。インターネットと「死」をとりまく環境は時代によって大きく変化していく。消えずに残された過去は、生きている私たちの現在と未来をどう方向づけるのか?故人がインターネットに残した足跡とどう向き合うのが正解なのか?空間や時間をこえて届いた鮮烈なメッセージに耳を傾ける。

目次

高校2年で死を受け入れた人の声―ワイルズの闘病記
京大院生が残した剥き出しの思考―ヨシナシゴトの捌け口
安寧を探し求めた先の諦観、そして自殺―気味が悪い、君
大量の吐血の後に吐き出した覚悟のブログ―日本一長い遺書
対談1 故人のサイトに流れる時間と真贋
4代にわたって引き継がれている個人のサイト―轟木敏秀のホームページ
死を覚悟した空手家ベーシストの軌跡―中鉢優香バッチ/Instagram
41歳で余命を知った医師が残した死への記録―肺癌医師のホームページ
オンラインに生きた人間が刻んだ極限の生き様―一撃確殺SS日記
対談2 時代の変化と、故人のサイトを扱う罪悪感〔ほか〕

著者紹介

古田 雄介 (フルタ ユウスケ)  
ライター・ジャーナリスト。1977年生まれ。名古屋工業大学卒業後に上京し、建設工事現場監督と葬儀社スタッフを経て、2002年に編集プロダクションに入社し現職へ。07年にフリー記者として独立後、インターネットと人の死の向き合い方を考える取材を重ねるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)