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大江健三郎と「晩年の仕事(レイト・ワーク)」

出版社名 講談社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-06-526042-5
4-06-526042-6
税込価格 3,300円
頁数・縦 478P 20cm

商品内容

要旨

ノーベル文学賞受賞後、大江健三郎ほど多くの、そして並外れて優れた傑作を書きつづけた小説家はいない。いったい、この底知れない創作力の根源には何があるのか。大江文学に魅了されたフランス文学者が、「女たち」の声を手がかりに、精緻な「読み直し」で大江=世界文学の先見性と深淵に迫る、力作長篇評論!

目次

序章 読みなおすこと
第1章 『取り替え子』―人生の窮境と小説を書くこと
第2章 『憂い顔の童子』―セルバンテス、ジョイス、古義人
第3章 『さようなら、私の本よ!』―テロとエリオット
第4章 『〓(らふ)たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』―女たちの声
第5章 『水死』―「戦後民主主義」を生きる
第6章 『晩年様式集』―カタストロフィー、そして「最後の小説」
終章 「戦後の精神」について

出版社・メーカーコメント

『取り替え子』から『晩年様式集』まで、大江文学最重要作品群「レイトワーク」を世界で初めて精緻に読み解いた、画期的長篇評論!

著者紹介

工藤 庸子 (クドウ ヨウコ)  
1944年生まれ。フランス文学者、東京大学名誉教授。東京大学文学部フランス語フランス文学専修卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。フェリス女学院大学助教授、東京大学教養学部教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、放送大学教授等を歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)