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団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

角川新書 K−389

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-04-082409-3
4-04-082409-1
税込価格 1,012円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

要旨

団地。そこは、かつて「夢と希望の地」だった。しかし、いまは都会の限界集落と化している。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占め、さらにそこへ“非居住者”のネトウヨはじめ排外主義者が群がる。排外主義的なナショナリズムに世代間の軋轢、都市のスラム化、そして外国人居住者との共存共栄…。厳しい現実に負けずに、“一緒に生き続けること”を実践している各団地の取り組みを、私たちは“日本の未来”に出来るのか?外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者が、日本各地に加えてテロ後のパリ郊外も取材し、日本に問う。

目次

まえがき―団地は「世界」そのものだった
第1章 都会の限界集落―孤独死と闘う
第2章 コンクリートの箱―興亡をたどる
第3章 排外主義の最前線―ヘイトへ抵抗する
第4章 パリ、移民たちの郊外―レッテルを塗りつぶす
第5章 残留孤児の街―歴史の中に立つ
第6章 「日本人」の境界―差別と分断に屈しない
あとがき―団地は、移民のゲートウェイとなる
新書版あとがき―差別を撃ち返す言葉の銃弾

出版社・メーカーコメント

そこは外国人、高齢者をネトウヨが襲う「空間」と化していた。最前線ルポ!団地は、この国の“未来”である。かつて「夢と希望の地」だった団地は、いまでは日本の課題最先端「空間」となっていた。外国人実習生や排外主義者の問題を追い続ける著者の最前線ルポ。 テロ後のパリ取材も敢行!

著者紹介

安田 浩一 (ヤスダ コウイチ)  
1964年生まれ。静岡県出身。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年よりフリーに。事件・社会問題を主なテーマに執筆活動を続ける。ヘイトスピーチの問題について警鐘を鳴らした『ネットと愛国』(講談社)で12年、第34回講談社ノンフィクション賞を受賞。15年、「ルポ外国人『隷属』労働者」(「G2」vol.17)で第46回大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)