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渾沌の恋人(ラマン) 北斎の波、芭蕉の興

出版社名 春秋社
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-393-44423-8
4-393-44423-X
税込価格 2,530円
頁数・縦 249P 20cm

商品内容

要旨

透徹したまなざしから濃やかに紡ぎ出されるエクリチュール。俳句を超え、芸術表現の諸相をダイナミックに往還し、日本人の美意識の深遠に迫る、斬新な芸術評論・日本文化論。

目次

プロローグ 芭蕉の恋
第1章 心身と遊(身幅の思い
北斎の「なりかわる」絵 ほか)
第2章 定型と呪(結んでひらいて
人と時のコレスポンダンス ほか)
第3章 季語と興(幽明界つづれ織
興の再生 ほか)
第4章 切れと余白(なりかわり合うこころ
切れと金雲)
終章 水、呼び交わす(無常と異界
二股大根のほほえみ)

出版社・メーカーコメント

十七音の芸術表現を起点に、浮世絵、絵巻、茶の湯、能、西洋美術、哲学思想…俳人の筆は領野をまたぎ時空をこえ、縦横無尽に芸術・文学の源泉へと分け入る。なりかわり、のりうつるところに生ずる美とは。日本人の美意識の根源を探る壮大な旅。

著者紹介

恩田 侑布子 (オンダ ユウコ)  
俳人、文芸評論家。1956年9月、静岡市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業。俳誌「豈」、「酔眼朦朧湯煙句会」、連句「木の会」を経て、現在「樸(あらき)」代表。評論集『余白の祭』(深夜叢書社、2013年)により第23回Bunkamuraドゥマゴ文学賞。句集『夢洗ひ』(KADOKAWA、2016年)により第67回芸術選奨文部科学大臣賞、2017年第72回現代俳句協会賞。論作の実績により2018年第9回桂信子賞。神奈川大学全国高校生俳句大賞選考委員。現代俳句協会賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)