トナカイの大地、クジラの海の民族誌 ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ
出版社名 | 明石書店 |
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出版年月 | 2022年3月 |
ISBNコード |
978-4-7503-5397-5
(4-7503-5397-3) |
税込価格 | 4,180円 |
頁数・縦 | 199P 22cm |
商品内容
要旨 |
ロシアのチュコトカという場所は、大分部がツンドラで覆われている地域である。現在、マンモスやケサイのような当時の生き物は絶滅し、存在していない。しかしながら野生トナカイに加えて家畜トナカイ、沿岸の海洋ではクジラ、セイウチ、アザラシなどの海獣類が、季節的にこの地域を回遊する。世界でもっとも海獣資源の豊かな地域の1つなのだ。先史時代の人類は、これら海獣類の回遊路や繁殖地などを見つけ、これらの動物を獲得するのに便利な海岸部に居住していたのであろう。本書は、このようなホモ・サピエンスの歴史に思いを寄せながら、ツンドラの“陸の世界”と“海の世界”に私が滞在したさいの村やキャンプでの生活の記録である。本書では、内陸のトナカイ飼育に従事するキャンプや村のあとに、ベーリング海峡の西側の海岸部に位置するチュクチの村の暮らしを紹介する。両者の経済基盤であるトナカイ牧畜や海獣狩猟をとおして、ツンドラの自然と人とのかかわり方を把握してみたい。 |
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目次 |
序論 チュクチの調査に向けて |