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格闘者ニーチェ 3

マンとハイデガー 二つの探照燈

出版社名 藤原書店
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-86578-343-8
4-86578-343-1
税込価格 3,960円
頁数・縦 P759〜1121 22cm
シリーズ名 格闘者ニーチェ

商品内容

要旨

20世紀を代表するドイツの知的巨人、トーマス・マンとマルティン・ハイデガー。二つの知性は、先行者ニーチェに何を見出し、何を問題としたのか?二人のニーチェとの闘いは、ニーチェ思想の根幹にかかわる優れて今日的課題を照射するとともに、二人の思想の問題性も炙り出す。21世紀、ますます重要性を増すニーチェ思想の核心を抉り出す。

目次

第1部 トーマス・マンとニーチェ(「芸術家気質と市民性との悲痛な対立」というマンの視点
「芸術家気質」とは?―アドリアンとなったニーチェ
マンの「市民的ヒューマニズム」
「弁証法的弁神論」をめぐる議論
「人間的相互性」の欠如をめぐる苦悩とマゾヒズム
「ドイツ的なるもの」―講演集『ドイツとドイツ人』を軸に
「ドイツ的なるもの」と音楽
追補 マンへの不満)
第2部 ニーチェ主義者としてのハイデガー(ハイデガー論の難所―二つの「技術」概念の混同を如何に排せるか?
ハイデガーにおける「権力への意志」と「意志への意志」との区別―手記草稿『形而上学の超克』から
『形而上学入門』における「技術techn〓e」/「詩作的思惟」/「暴力‐行為性」
講義録『ニーチェ』と『存在と時間』―「単独者」化された犯罪的意志という問題の環
ニーチェにおける「存在」と「生成」の対立、それをめぐるハイデガーの議論―第2巻『自己格闘者ニーチェ』での拙論紹介も兼ねて
反政治性の政治性という逆説
むすび)

著者紹介

清 眞人 (キヨシ マヒト)  
1949年生まれ、早稲田大学政経学部卒業、同大学院文学研究科哲学専攻・博士課程満期修了。元、近畿大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)