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事件から読みとく日本企業史

出版社名 有斐閣
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-641-16595-3
4-641-16595-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 312,13P 19cm

商品内容

要旨

時代を映す鏡=事件を通して明らかになる企業のすがた。経済社会はどのような企業を生み出し、どのような企業像を求めてきたのか―その選択によって時代は創られ、そして未来は私たちの選択によって創り出されていく。

目次

小野組破綻―曖昧だった営業の自由
日本郵船誕生―政争に巻き込まれた政商
足尾鉱毒事件の裏側―企業と地域社会
株主の異議申し立て―物言う株主
日糖事件―暗躍する「悪徳重役」
綿業総解合―市場の暴走
三菱・川崎争議―協調的労資関係の起源
東京電灯の経営破綻―株式会社亡国論の背景
経済統制と企業活動―「営利目的」は必要か
トヨタ争議―日本的経営・協調的労使関係の源流
三池争議と労働組合―協調的労使関係への最終局面
住友金属事件―行政指導と企業
公害と企業の社会的責任―長く放置された被害者
IBMスパイ事件と東芝事件―対外貿易摩擦と日本企業
投機的利潤追求と金融システム―住専問題を生んだ狂乱
山一證券の自主廃業―甘い期待が招いた失敗

出版社・メーカーコメント

明治以降の企業が,それぞれの時代に,どのような役割を果たしていたのか? またどのような役割を果たすものと考えられていたのか? 政府との関係,株主との関係,取引相手との関係,従業員との関係など,企業に関わる人々や時代背景との関係から読みとく。

著者紹介

武田 晴人 (タケダ ハルヒト)  
公益財団法人三井文庫常務理事・文庫長。東京大学名誉教授、経済学博士(東京大学)。著作に『日本経済の発展と財閥本社』東京大学出版会、2020年(日本学士院賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)