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ウィトゲンシュタインと言語の限界

講談社選書メチエ 765

出版社名 講談社
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-06-528362-2
4-06-528362-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 203P 19cm

商品内容

要旨

本書の著者ピエール・アド(一九二二‐二〇一〇年)は、新プラトン主義をはじめとする古代ギリシア思想の専門家として権威あるコレージュ・ド・フランスの教授を務めた碩学である。近年邦訳が刊行され始め、日本でもその名を知られつつあるアドがフランスに初めてウィトゲンシュタインを導入した人物であることはしかしほとんど知られていない。『論理哲学論考』と『哲学探究』以外の全容が知られていなかった時期に執筆された本書をなす論考には、後代の研究者にも気づかれなかった哲学者の秘められた横顔が確かに浮かび上がっている。真に「哲学」を記述することは「哲学史」そのものとなる。

目次

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』における言語の限界についての考察
ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者1
ウィトゲンシュタイン 言語の哲学者2
言語ゲームと哲学

出版社・メーカーコメント

長らく日本で紹介されずにいた碩学は、フランスにウィトゲンシュタインを導入した人物だった。唯一無二の哲学批評がここにある!

著者紹介

アド,ピエール (アド,ピエール)   Hadot,Pierre
1922‐2010年。パリで神学教育を受け、司祭の資格を得たあと、ソルボンヌで神学・哲学・文献学を学ぶ。二七歳でフランス国立科学研究センター(CNRS)の研究員となり、哲学の道に進む。文献学に基づいた古代ギリシア思想や新プラトン主義の研究を専門とした。フランスで初めてウィトゲンシュタインについて論じたことでも知られる
合田 正人 (ゴウダ マサト)  
1957年生まれ。現在、明治大学文学部教授。専門は、フランス思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)