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風のイコノロジー 風、ルーアハ、受肉、匂い、しみ、動き、カイロス、クモの巣、静けさについてのエッセイ集

出版社名 三元社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-88303-547-2
4-88303-547-6
税込価格 4,400円
頁数・縦 229,68P 22cm

商品内容

要旨

神の息吹として高められ、身体器官から放たれるものとして貶められもする“風”。目に見えないその存在は西洋文化や美術の中でどう表現されてきたのか。

目次

第1部 風/“ルーアハ”/“プネウマ”をめぐる簡潔な人類学(風と環境、風と声、風と匂い
“ルーアハ”(RWH)
ヘレニズムからキリスト教へ―“プネウマ”から“スピリトゥス”へ ほか)
第2部 受肉と昇華(受肉―どうして、そのようなことがありえましょうか
昇華―天使、耳、口、光、鳩
匂い―言葉にできないもの ほか)
第3部 空気と動きの解釈学(動きと図像解釈学の起源
レオナルドの“プネウマ”的形態
カイロスあるいは好機 ほか)

著者紹介

バート,バーバラ (バート,バーバラ)   Baert,Barbara
1967年生。カトリック・ルーヴェン大学文学部美術史教授。イコノロジー、芸術理論と分析、中世美術を担当。ヨーロッパ(バウハウス大学、ミラノ大学、ベルリン自由大学など)、アメリカ(プリンストン大学など)のさまざまな大学から客員教授や招聘研究員として招致された。ベルギーの王立フランドル・アカデミーおよびヨーロッパ・アカデミーの会員。出版社ペーテルス(ベルギー)から刊行したイコノロジーに関する研究刊行物において、4種の学術叢書を創設し、編集長を務める。受賞歴も多く、2016年に人文科学におけるフランキ賞を受賞した。2017年11月には、ベルギーのレオポルド騎士団の騎士に叙階された
蜷川 順子 (ニナガワ ジュンコ)  
1954年生。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(美学美術史学専修)修了。Ph.D.(芸術学、ヘント大学)。近畿大学助教授、関西大学教授などを経て、関西大学名誉教授、東西学術研究所客員研究員(風景表象研究班)。美学会、美術史学会などの会員。専門は芸術学、美学、西洋美術史、とくに初期ネーデルラント美術や、中世末から近世初期のキリスト教図像学、風景表象、建築と色彩を研究対象としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)