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ポストドラマ演劇はいかに政治的か?

レーマン演劇論集

出版社名 白水社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-560-09437-2
4-560-09437-3
税込価格 4,400円
頁数・縦 239,11P 20cm

商品内容

要旨

ともにあるべきかたちをめぐる理論と実践。ブレヒト、ハントケ、イェリネク…ポストドラマ演劇の可能性から、「政治的な正しさ」を考えるために!演劇理論の泰斗を代表する10編を収録。

目次

1 ポストドラマ演劇はいかに政治的か?
2 揺さぶられる秩序―モデル・アンティゴネ
3 悲劇とポストドラマ演劇
4 観客について
5 『ファッツァー』試論―ベルトルト・ブレヒト
6 演劇、アウラ、ショックと映画―ヴァルター・ベンヤミン
7 この世界にともに住まうこと―ペーター・ハントケ
8 亡命の決断―アイスキュロスとエルフリーデ・イェリネク
9 対立の演劇―アイナー・シュレーフ
10 教育劇と可能性の空間

出版社・メーカーコメント

ともにあるべきかたちをめぐる理論と実践  ブレヒト、ハントケ、イェリネク……ポストドラマ演劇の可能性から、「政治的な正しさ」を考えるために! 演劇理論の泰斗による10編を収録。演劇と政治の関係性に焦点をしぼり、演劇ならではの政治性に多様な視野をひらいてくれるテクストを収めた、日本語版オリジナルの論集。 「ポストドラマ」という概念を創造した著者は、ペーター・ソンディとジャック・デリダに学び、アリストテレスからヘーゲルを経てジャン=リュック・ナンシーに?る哲学をベースとして独?の演劇史・演劇理論を唱えてきた。詩的な?体とともに、読む者を実践へと力づよく促す。 〈ポストドラマ的実践とは、難解な知的ゲームとしての前衛演劇ではなく、わたしたちの意識と知覚を支配する「ドラマの構造」の解体を模索することで、演劇の歴史的、社会的、政治的なポテンシャルを再活性化しようとする試みの総称である〉(本書「訳者あとがき」より)。 演劇が伝える「内容」だけではなく、その「形式」(いかに表現するか?)の重要さを説く本書は、ともにあるべきかたちをめぐる、理論と実践のための一冊だ。

著者紹介

レーマン,ハンス=ティース (レーマン,ハンスティース)   Lehmann,Hans‐Thies
1944年生まれ。フランクフルト大学名誉教授。1960年代以降のおもに欧米の新しい演劇傾向に理論的根拠と見取り図を与えた『ポストドラマ演劇』(1999年)は20以上の言語に翻訳され、世界的にもっとも大きな影響をもたらした演劇学者の一人。ペーター・ソンディとジャック・デリダに学んだレーマンは、アリストテレスからヘーゲルを経てデリダやジャン=リュック・ナンシーに至る哲学をベースに、演劇と社会の根本的かつアクチュアルな関係を視界から失わず、独自の演劇史そして演劇理論を抽出し、凝縮された文体において論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)