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写経入門

講談社学術文庫 2729

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-529079-8
4-06-529079-1
税込価格 1,012円
頁数・縦 220P 15cm

商品内容

要旨

「真心をこめて綴れば、その一字ずつが仏になっていく」。七世紀末、仏教流通のための経典書写から始まった写経は、なぜこれほど日本人の心と、信仰の拠り所となりえたのか。写経所作の歴史的意味、『般若心経』の書写文字考察や道具の選び方、毛筆の使い方をていねいに説明。現代仮名書壇を築いた名書家が豊富な手本図版とともに誘う、優雅なる世界!

目次

写経とは
感謝の生活
神と仏
神仏混淆ということ
信仰と信念
清浄心
写経のはじまり
写経の方式
写経の作法
十七字詰の解〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

「真心をこめて綴れば、その一字ずつが仏になっていく」。七世紀末、仏教流通のための経典書写から始まった写経は、信仰の拠り所となり、室町時代には文字を護摩符として服用するのが流行るほど霊験あらたかなものでした。何故これほどまでに、写経は日本人の心を虜にできたのか。そのはじまりや写経所作の歴史的意味、一七字詰めの理由や美しい書体バランス考察や毛筆の選び方・使い方まで、ていねいに説明。仏教や日本文化を深く知るための「写経」という知見を、現代仮名書壇の基礎を築いた名書家が、豊富な手本図版とともに細やかに披露する。 この底本は1971年、創元社より刊行されました。文庫化にあたり、巻頭カラー頁を図版解説項へ移し、付録頁を「講談社BOOK倶楽部」内『写経入門』サイトへ移行しています。 目次 1 写経とは2 感謝の生活3 神と仏4 神仏混淆ということ5 信仰と信念6 清浄心7 写経のはじまり8 写経の方式9 写経の作法10十七字詰の解11写経の用度12写経の順序13願文の書き方14皇室と心経15観音さま16心経の略説17心経の書写文字18学習には――手本のこと19筆写体と辞典体20細楷の練習法21装幀について22所用料紙数の概算23文人墨客の写経24写経と私 図版一覧図版解説

著者紹介

田中 塊堂 (タナカ カイドウ)  
1896‐1976年。岡山県生まれ。書家。帝塚山学院大学教授。川谷尚亭に師事、書を学ぶ。仮名(かな)の表現範囲を広め、現代仮名書壇の基礎を築いた。古写経の調査・研究分野でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)