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差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える

集英社新書 1126

出版社名 集英社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-08-721226-6
4-08-721226-2
税込価格 902円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか?女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊。

目次

第1章 ジェンダー課題における「思いやり」の限界(学生のコメントは「思いやり」ばかり
研修・講座は「万能」ではない ほか)
第2章 LGBTQ課題における「思いやり」の落とし穴(私に起きた「事件」の場合
カミングアウトされる=「解決しなきゃ」ではない ほか)
第3章 「女性」VS.「トランスジェンダー」という虚構(自分が「差別をする側」に回ることも受け入れる
トランスジェンダーをめぐる言説の現状 ほか)
第4章 ジェンダー課題における制度と実践(現時点での法制度の到達点を知ること
啓発の制度化は男女雇用機会均等法改正から ほか)
第5章 LGBTQ課題における制度と実践(「SOGIハラ」が「パワハラ」となった背景
既存の法制度だからこそ抵抗感が少ない? ほか)

出版社・メーカーコメント

思いやりを大事にする「良識的」な人が、差別をなくすことに後ろ向きである理由とは――。「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか? 女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊。「あなたの人権意識、大丈夫? “優しい”人こそ知っておきたい、差別に加担してしまわないために――。価値観アップデートのための法制度入門!」――三浦まり氏(上智大学教授)、推薦!

著者紹介

神谷 悠一 (カミヤ ユウイチ)  
1985年岩手県生まれ。早稲田大学教育学部卒、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。LGBT法連合会事務局長、内閣府「ジェンダー統計の観点からの性別欄検討ワーキング・グループ」構成員、兵庫県明石市LGBTQ+/SOGIE施策アドバイザー。これまでに一橋大学大学院社会学研究科客員准教授、自治研作業委員会「LGBTQ+/SOGIE自治体政策」座長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)