• 本

月の三相

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-528838-2
4-06-528838-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 232P 20cm

商品内容

要旨

「フローラが失踪した」。旧東ドイツの小さな街に広がる噂が、歴史に引き裂かれた少年と少女の物語を呼び醒ます。ドイツの森に囲まれたその街では、誰もが自分の「肖像画」を持っていた。面に惹かれて移り住んだ三人の女たち―望、グェット、ディアナは、失われた「顔」を探して、見えない境界を越えていく。いくつもの時間が重層する街で、歴史と現在、記憶と幻想が交差して描きだす、世界の肖像画。

出版社・メーカーコメント

デビュー作にして芥川賞受賞作『貝に続く場所にて』に続く、最注目の受賞第一作!「フローラが失踪した」。旧東ドイツの小さな街に広がる噂が、歴史に引き裂かれた少年と少女の物語を呼び醒ます。分断の時代を越えて、不在の肖像をたどる旅。 「不在の者が失踪した後、静寂の表層と化した過去に踊り込もうとする言語がここにある。」――多和田葉子 「傷だらけの歴史、その交差点に花開く魂の仮面劇。生命のリアルはどこに宿るのか。新次元の世界文学が誕生した。」――亀山郁夫 旧東ドイツに位置するその街では、誰もが自分の「肖像面」を持っていた。面に惹かれて移り住んだ三人の女たち――望、グエット、ディアナは、失われた「顔」を探して、見えない境界を越えていく。いくつもの時間が重層する街で、歴史と現在、記憶と幻想が交差して描き出す、世界の肖像画。

著者紹介

石沢 麻依 (イシザワ マイ)  
1980年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、ドイツ在住。2021年、「貝に続く場所にて」で第64回群像新人文学賞を受賞。同作で第165回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)