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子供が王様

海外文学セレクション

出版社名 東京創元社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-488-01681-4
4-488-01681-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 318P 19cm

商品内容

要旨

青春時代にテレビのリアリティ番組に夢中になったメラニー。彼女は今や、サミーとキミーという兄妹の母となり、YouTubeで彼らの動画を公開し、何百万人もの視聴者を獲得している。サミーとキミーはキッズインフルエンサーとして有名になり、たくさんのスポンサーがついていた。しかしある日、かくれんぼの最中に六歳のキミーの姿が消えた。誘拐が疑われ脅迫状も届く。金目当てか?成功者への嫉妬か?怨恨か?小児性愛者か?パリ司法警察局が捜査を開始し、メラニーと同世代の警察官で捜査記録官のクララも事件を精査しはじめる。クララもかつては、親に隠れてリアリティ番組を見ていた少女だった。ネット社会で翻弄される人たち…。そしてSNSネイティブの子供たちの未来を知る人はまだいない…。SNS全盛の現代、子供たちを、そして人々を待ち受ける闇をミステリ的筆致で描いた恐ろしくも予言的な問題作。母親は言う。「我が家では、子供が王様なんです」と。

出版社・メーカーコメント

若い頃、テレビのリアリティ・ショーに夢中になったメラニーは、母となり、子供たちをYouTubeで公開するようになり、何百万人もの視聴者を獲得する。しかし7歳になった娘が失踪。誘拐が疑われ、脅迫状も届く。金目当て? 成功者への嫉妬? ペドフィル? 彼女と同世代の警察官クララが事件を精査し始める。ネット社会に翻弄される人間たち、キッズインフルエンサーのその後の人生、実に考えさせられる問題作。タイトルは、母親の「うちでは子供が王様なんです」から。

著者紹介

ド・ヴィガン,デルフィーヌ (ドヴィガン,デルフィーヌ)   de Vigan,Delphine
1966年生まれ。フランスの小説家、映画監督。パリ在住。フランス本屋大賞、ルノードー賞、高校生が選ぶルノードー賞、高校生が選ぶゴンクール賞等多くの文学賞を受賞
河村 真紀子 (カワムラ マキコ)  
大阪外国語大学外国語学部フランス語科卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)