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フェミニズムとレジリエンスの政治 ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉

出版社名 青土社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7917-7491-3
4-7917-7491-4
税込価格 2,640円
頁数・縦 237,4P 19cm

商品内容

要旨

「仕事も家庭もあきらめないで、すべてを手に入れましょう」「欠点を受け容れ、粘り強く立ち直りましょう」「福祉に頼るのはだらしなさの証拠です」「あんなふうになりたくないでしょう?」―映画、雑誌、テレビにSNSと、至るところから絶え間なく響く呼びかけに駆り立てられ、あるいは抑えつけられる女性たちの生。苛烈な「自己責任」の時代を生きる女性たちに課された幾重もの抑圧をさまざまな文化事象の分析を通じて鋭く抉り出す。一九九〇年代以後のフェミニズム理論を牽引してきた著者の到達点にして、待望の初邦訳書。

目次

序章
第1章 フェミニズム、家族、そして多重に媒介された新たな母性主義(母性的=女性的なもの
レボリューショナリー・ロード? ほか)
第2章 フェミニズムとレジリエンスの政治(フェミニズムからの収益?
競争的な女性性 ほか)
第3章 生活保護からの脱出―女性と「妊娠阻害雇用」(「生活保護暮らしで寝てすごす」
フェミニズムとニュー・パブリック・マネージメント ほか)
第4章 「福祉国家の呪縛から脱却する」―ジェンダー、メディア、貧困の晒し上げ(ソーシャル・ワーカーとしてのリアリティTV?
『リトル・ブリテン』 ほか)

出版社・メーカーコメント

ネオリベラリズムが蝕む女性たちの生「仕事も家庭もあきらめないで、すべてを手に入れましょう」「欠点を受け容れ、粘り強く立ち直りましょう」「福祉に頼るのはだらしなさの証拠です」「あんなふうにはなりたくないでしょう?」――映画、雑誌、テレビにSNSと、至るところから絶え間なく響く呼びかけに駆り立てられ、あるいは抑えつけられる女性たちの生。苛烈な「自己責任」の時代を生きる女性たちに課された幾重もの抑圧をさまざまな文化事象の分析を通じて鋭く抉り出す。一九九〇年代以後のフェミニズム理論を牽引してきた著者の到達点にして、待望の初邦訳書。

著者紹介

マクロビー,アンジェラ (マクロビー,アンジェラ)   McRobbie,Angela
ロンドン大学ゴールドスミス校名誉教授。ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズを代表する研究者の一人であり、ポピュラー文化とフェミニズム理論、メディアとコミュニケーションにかんする研究を専門とする。著書多数。本書が初の邦訳書となる
田中 東子 (タナカ トウコ)  
東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ
河野 真太郎 (コウノ シンタロウ)  
専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)