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アイ・アムまきもと

徳間文庫 く24−4

出版社名 徳間書店
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-19-894767-5
4-19-894767-8
税込価格 693円
頁数・縦 201P 15cm

商品内容

要旨

小さな市役所の市民福祉局員、牧本壮、48歳。空気が読めない、人の話を聞かない、心を開かない。そんな牧本の仕事は、身寄りがなく亡くなった人の葬儀を出し、無縁墓地に埋葬する「おみおくり係」。ある日牧本は、亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れる。葬儀の参列者を探すため、遺品の携帯と娘らしき少女の写真を頼りに彼の足跡を辿るが、係の廃止が決定に。果たして牧本は最後の「おみおくり」を無事行うことができるのか?ちょっと迷惑な男が“まき”起こす奇跡の物語。

出版社・メーカーコメント

第70回ヴェネツィア国際映画祭で監督賞を含む4賞を受賞した、ウベルト・パゾリーニ監督・脚本、エディ・マーサン主演『おみおくりの作法(Still Life)』をベースに、オリジナルの新たな主人公像を造形した、2022年秋の話題作を小説化! 主演は映画、ドラマ、舞台で幅広く活躍、映画『死刑にいたる病』の演技が好評価の阿部サダヲ。監督は『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』TVドラマ『Woman』『Mother』などを手がけた水田伸生。阿部サダヲとは4度目のタッグとなる。脚本はTV『LIFE!−人生に捧げるコント−』映画『12人の死にたい子どもたち』舞台『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞受賞の倉持裕。共演には満島ひかり、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキ、坪倉由幸、宮沢りえ、國村隼ら豪華キャストが名を連ねる。 全く空気が読めない、全然人の話を聞かない、なかなか心を開かない。人間の「死」を通して、ちょっと迷惑な男が“まき”起こす奇跡のストーリー。 小さな市役所の市民福祉局に勤める牧本壮(48)。全く空気が読めない、全然人の話を聞かない、なかなか心を開かない。そんなコミュニケーション下手の彼に与えられた仕事は、身寄りがなく独りで亡くなった方を無縁墓地に埋葬する「おみおくり係」。そこで導かれた「まきもと」のちょっと迷惑なおみおくりのルール3カ条とは、 1.葬儀は絶対にやる (たとえ遺族が求めてなくても)2.参列者をなんとしてでも探しだす (たとえ身寄りが無いと警察に言われても)3.納骨はギリギリまでしない (たとえ置き場所がなくても) ある日、牧本は身寄りがなく亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れ、蕪木の娘と思しき少女の写真を見つける。合理化をめざす新任の局長が「おみおくり係」の廃止を決め、蕪木の一件が“最後の仕事”となる牧本は、娘を探し出し、また葬儀に一人でも多くの参列者を呼ぼうと奔走する。果たして、牧本の最後の「おみおくり」は、無事行うことができるのか? ちょっと迷惑な男が“まき”起こす奇跡のストーリー。

著者紹介

倉持 裕 (クラモチ ユタカ)  
1972年生まれ。2000年、劇団ペンギンプルペイルパイルズを旗揚げ。以降、同劇団の全ての作品で脚本・演出を手掛ける。04年「ワンマン・ショー」にて第48回岸田國士戯曲賞受賞
黒野 伸一 (クロノ シンイチ)  
1959年神奈川県生まれ。2006年『ア・ハッピーファミリー』(文庫化時には『坂本ミキ、14歳。』と改題)で第1回「きらら」文学賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)