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天ぷらのサイエンス おいしさを作り出す理論と技術が見える

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-416-52224-0
4-416-52224-X
税込価格 4,840円
頁数・縦 223P 26cm

商品内容

要旨

魚介や野菜に衣をつけて高温の油のなかで調理する天ぷらは秒単位で著しく変化し、待ったなしの集中力と技術力が要求されます。タネの下ごしらえから、衣のまとめ方、揚げ方まで世界に誇る天ぷらの奥義に科学の目で迫ります。

目次

序章 天ぷらの歴史
第1章 天ぷらダネ
第2章 道具
第3章 下処理
第4章 衣
第5章 油
第6章 揚げる
第7章 かき揚げ

出版社・メーカーコメント

タネに衣をつけて揚げるだけといったシンプルな工程ですが、カラリと揚げるためには揚げる前に素材にほどこす下処理、小麦粉や衣のつけ方、ひとつの鍋で行う微妙な温度コントロールなど、天ぷらならではの技が詰まっています。そしてそこには、油を使った調理の科学的理論があります。 本書では天ぷらに使われる魚貝類および野菜類の旬、選び方、扱い方を詳細に見せます。また、揚げるという調理について詳細に解説しながら、実際に測定した油や天ぷらダネの温度変化にも言及します。 むずかしくなりがちな科学的なデータも、カラーを多用した図表を使ったりするなど、美しいビジュアルとともにわかりやすく解説します。 ■目次序章 天ぷらの歴史 第1章 天ぷらダネ魚介類/野菜類/江戸前とは/天ぷらダネカレンダー 第2章 道具鍋/道具/片刃包丁 第3章 下処理鱚/穴子/目鯒/墨烏賊/障泥烏賊/〔技を見る〕薄皮をとり、繊維をとらえる/鮑/沙魚/銀宝/銀杏 第4章 衣小麦粉/卵と水/衣をつくる/衣の調整/〔技を見る〕衣の濃度やつけ方の意識/〔技を見る〕衣を扱う際の工夫 第5章 油揚げ油/ゴマ油/揚げ油のいろいろ/準備:天つゆ/準備:大根おろし/敷紙 第6章 揚げる揚げる/魚介の天ぷら/車海老/〔技を見る〕クルマエビの天ぷら2本の揚げ分け/〔技を見る〕混ぜる油の配合、「油の力」の調整、揚げ玉で温度をコントロール/鱚/墨烏賊/障泥烏賊/穴子/白魚/鱈白子/河豚白子/稚鮎/岩牡蠣/鱧/沙魚/銀宝 /目鯒/雲丹/鮑/野菜/銀杏/万願寺唐辛子/薩摩芋/南瓜/アスパラガス/モロッコ隠元/茄子/ペコロス/蓮根/谷中生姜/山菜・松茸を揚げる/蕗の薹/山独活/こごみ/松茸/舞茸/天ぷらの動作 第7章 かき揚げ貝柱/〔技を見る〕天ぷらの表と裏/芝海老/締めのごはん/定食/天丼/天茶/油の処理/索引 Science鍋と道具…材質・鍋の厚みと形状・粉箸/魚介の筋肉…魚の筋肉・エビの筋肉・イカの筋肉/魚介を揚げたときの変化/小麦粉…日本の小麦粉の種類・グルテンとは・天ぷら衣とグルテン/油…油とは?・油の風味/揚げる…揚げるとは、水と油の交代現象・揚げる過程における熱の伝わり、油の劣化とは?・油の発煙点/江戸前の魚…江戸前の魚の筋肉・ホロホロした食感の秘密/サツマイモを揚げる

著者紹介

中川 崇 (ナカガワ タカシ)  
幼少の頃より料理人をめざし、1987年から日本橋茅場町「てんぷら みかわ」にて17年間修業。支店を任されたのち、2004年築地に「天麩羅なかがわ」を開業。群馬県出身
佐藤 秀美 (サトウ ヒデミ)  
学術博士(食物学)。栄養士。日本獣医生命科学大学客員教授。横浜国立大学を卒業後、企業で調理機器の研究開発に従事。その後、お茶の水女子大学大学院修士・博士課程を修了。専門は食物学。複数の大学で教鞭をとるかたわら、専門学校を卒業し、栄養士免許を取得
土田 美登世 (ツチダ ミトセ)  
プロの料理人や生産者の取材を中心に、フードサイエンスから居酒屋、三ツ星レストランに至るまで幅広いテーマで取材、執筆を行う。生活科学博士(お茶の水女子大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)