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近代中国の新疆統治 多民族統合の再編と帝国の遺産

慶應義塾大学東アジア研究所現代中国研究選書

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7664-2841-4
4-7664-2841-2
税込価格 4,950円
頁数・縦 233,17P 22cm

商品内容

要旨

近代以降の中国の多民族統合のありかたを、新疆地域に焦点を当てながら明らかにする。「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序安定のためのソ連型「自治的」民族政策の導入。現在の周辺地域統治の背後にある「偉大な中華民族」イデオロギーを理解する一助となる一冊。

目次

はじめに 帝国継承国家としての「中国」
第1章 伝統的統治の動揺と崩壊―楊増新の統治とその限界
第2章 盛世才政権におけるソ連型民族政策の導入と「民族自治」
第3章 盛世才による粛清と民族政策の破綻
第4章 国民党政権の新疆統治の論理―一九四〇年代
第5章 国民党政権の新疆統治政策
第6章 共産党政権の新疆統治における民族と階級―一九五〇年代
おわりに 民族自決的統合と国民的統合とがせめぎ合う帝国継承国家・中国

出版社・メーカーコメント

▼「帝国の遺産」はどのように継承されたのか?「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序の安定維持のための「自治的状況」の容認。二つの「帝国の遺産」が近代的再編において新疆統治にもたらした影響を探る。

著者紹介

木下 恵二 (キノシタ ケイジ)  
常磐大学総合政策学部准教授。1971年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)