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シンボル化の政治学 政治コミュニケーション研究の構成主義的展開

出版社名 新曜社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-7885-1784-4
4-7885-1784-1
税込価格 3,520円
頁数・縦 309P 22cm

商品内容

要旨

共通の認識や感情はいかにして集団の中から創出され、政治的な効力を発揮するのか―政治コミュニケーション研究の核心を成す問いに、我々はどう挑めばよいのだろうか。シンボル論という哲学的遺産にあらためて光をあて、応用することで、この難題に解決の端緒を開く。政治コミュニケーション研究を基礎付け直し、新たな展開へと導く新風の書。

目次

第1章 シンボル化の政治学序説
第2章 メディア・フレームとメディアの権力
第3章 川辺川ダム問題と境界線
第4章 ニュース生産過程におけるシンボル化
第5章 水俣病事件と『苦海浄土』のシンボリズム
第6章 シンボルとしての原子力
終章 集合的シンボル化の探究―権力の近代性/シンボル化の集合的次元

出版社・メーカーコメント

共通の認識や感情はいかにして集団の中から創出され、政治的な効力を発揮するのか。シンボル論という哲学的遺産を応用し、政治コミュニケーション研究の中核的な問いを追究する。この分野を根本から基礎付け直し、新たな展開へと牽引する意欲作。*本書前半では、政治コミュニケーション研究やシンボル論の足跡を振り返る。*後半では、高速増殖炉もんじゅ、水俣病事件、戦後日本の原子力政策を題材に、シンボルが「結晶化」「浸透」「転換」する具体的事例を観察する。

著者紹介

烏谷 昌幸 (カラスダニ マサユキ)  
1974年生まれ。愛媛県新居浜市出身。慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。慶應義塾大学法学研究科博士課程を単位取得退学後、武蔵野大学現代社会学部/政治経済学部准教授などを経て、現在は慶應義塾大学法学部政治学科教授。メディア・コミュニケーション研究所の所員でもある。専門は政治コミュニケーション研究、メディア社会学、ジャーナリズム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)