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ぼくらは、まだ少し期待している

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-12-005576-8
4-12-005576-0
税込価格 2,035円
頁数・縦 344P 20cm

商品内容

要旨

高校3年生の土橋輝明は、同学年の秦野あさひとは「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることが多い「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ちかけられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」ではあさひの後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。徐々に彼女の過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は…。

出版社・メーカーコメント

町田そのこ氏、おすすめ!「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。彼女はどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。親に期待できなくても、人生を諦めなくていい――名作『氷の海のガレオン』『悦楽の園』の著者、10年ぶりの新作長篇。

著者紹介

木地 雅映子 (キジ カエコ)  
1971年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年「氷の海のガレオン」が第36回群像新人文学賞優秀作となる。94年、同作のほかに2編を収録した単行本『氷の海のガレオン』を刊行しデビュー。同書で坪田譲治文学賞にノミネートされる。2006年、「氷の海のガレオン」に書き下ろし「オルタ」を加えた文庫『氷の海のガレオン/オルタ』が刊行され、「この文庫がすごい!2007年版」などで話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)