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首相が撃たれた日に

出版社名 河出書房新社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-309-20868-8
4-309-20868-1
税込価格 3,190円
頁数・縦 244P 20cm

商品内容

要旨

行き場のない青年の鬱屈した現実を描き、イツハク・ラビン首相暗殺を予見したと評される表題作のほか、ユダヤ人の聖地を海岸に移設する顛末譚「嘆きの壁を移した男」、2048年にヒトラーとアンネ・フランクのアンドロイドが遭遇する「もうひとつのラブストーリー」など、エトガル・ケレットと並び、イスラエル屈指のストーリーテラーと評される作家の短篇を精選した日本語版オリジナル短篇集。過酷な過去と現実を生きる若者たちの諧謔とペーソスに満ちた優しき世界。

出版社・メーカーコメント

軍隊生活、テロ、ホロコースト、過酷な歴史と未来。逃げようのない現実と、その中の愛と孤独。イスラエル屈指のストーリーテラーがユーモアと諧謔を交えて描く珠玉の短篇傑作選

著者紹介

ヴァイル,ウズィ (ヴァイル,ウズィ)   Weil,Uzi
1964年、ホロコースト第二世代としてイスラエルのキブツで生まれ、1歳でテルアビブに移る。作家・コラムニスト・脚本家・ジャーナリスト。1991年『首相が撃たれた日に』で作家デビュー。E・ケレットやO・カステル=ブルームと同じポストモダン世代に属す。1990年から「ハ・イル」紙の風刺コラム「裏表紙」を担当し始め、タブーなテーマを率直に扱う人気作家として注目される。翻訳家としてR・カーヴァーやM・ストランドなどの作品を訳すほか、児童書や絵本も多数手がけている。長篇に『五つの夢』『世界を消した男』など、短篇集に『嘆きの壁を移した男』『しあわせ』など。テルアビブ在住
母袋 夏生 (モタイ ナツウ)  
長野県生まれ。ヘブライ語翻訳家。エルサレム・ヘブライ大学修士ディプロマコース修了。1998年、ヘブライ文学翻訳奨励賞受賞
広岡 杏子 (ヒロオカ キョウコ)  
1982年、東京生まれ。翻訳家。英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)ヘブライ語・ユダヤ学部卒業。エルサレム・ヘブライ大学RIS修士課程卒業
波多野 苗子 (ハタノ ナエコ)  
音楽大学在籍中に聖書を通じてヘブライ語やイスラエル文化を知る。卒業後、福山市のホロコースト記念館勤務等を経て翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)