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「日系」をめぐることばと文化 移動する人の創造性と多様性

出版社名 くろしお出版
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-87424-914-7
4-87424-914-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 229P 22cm

商品内容

目次

南米日系日本語教育の創造性と多様性
ケイショウゴ教育の変遷について―オーストラリアとブラジルを例に
「違い」の感覚を生きる
多様化社会のファミリー・ランゲージ・ポリシー
日系4世の継承語・文化保持の可能性
ニッケイ・アイデンティティについて考える
スタイル万能神話の崩壊―状況に応じて、話す言語に応じて、人間(キャラ)が非意図的に変わるということ
自分のことばをつくっていく意味
CLD児のことばの可視化と全人的教育
日系ブラジル人にとっての「日本」、そして「郷土」
ブラジルに根をはる俳句・ハイスカイ
ボリビア日系社会の言語接触と混合言語
昆布に分散化されたアイデンティティ
彷徨える文化、言語、アイデンティティ

出版社・メーカーコメント

100年以上の歴史を持つ日系人のコミュニティ。そこで行われてきた日本語日本文化と現地の言語文化の間の葛藤、挑戦、実践は、現代社会にどう活かせるか。マイノリティの言語文化教育も視野に入れ、当事者たちの声を聞く。

著者紹介

松田 真希子 (マツダ マキコ)  
金沢大学融合研究域、同大学院人間社会環境研究科教授。大学時代のインド留学をきっかけに日本語教育に興味をもち、約20年、日本の大学で留学生の言語文化教育に従事。2005年にブラジル人を含む外国人の地域ボランティア活動に参加したことから南米日系人の言語文化研究へ。移動先で個人や家族が努力して適応するのではなく、誰もがありのままで参加できる社会デザインの研究や言語研究に取り組んでいる
中井 精一 (ナカイ セイイチ)  
同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授。博士(文学)(大阪大学)。専門は、日本語学、社会言語学。金関恕先生の指導を受け考古学者になることを目指すが、学部4年生の春に真田信治先生と出会い、方言研究・社会言語学に転進した。自分の目で見て、耳で聞き、舌で味わい、自身のことばで語ることを信条に各地で調査・研究に取り組んでいる
坂本 光代 (サカモト ミツヨ)  
上智大学外国語学部英語学科、同大学院言語科学研究科教授。トロント大学大学院より2000年に博士号取得。バイリンガル研究の第一人者ジム・カミンズ博士に師事。8歳で渡加、30年以上カナダで過ごす中、自身の言語習得課程について疑問・興味を持ったことがきっかけでこの分野に進んだ。専門はバイリンガル・継承語・多文化教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)