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倫理の力 複雑化する世界を生きぬく方法

出版社名 潮出版社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-267-02371-2
4-267-02371-9
税込価格 3,300円
頁数・縦 286P 20cm

商品内容

目次

はじめに 倫理の先端領域
第1章 二拓の消失
第2章 力の拡散
第3章 伝染
第4章 崩れかけた柱
第5章 境界の曖昧化
第6章 真実の歪曲
第7章 緊急対応の倫理
第8章 立ち直りと回復
おわりに 明日の先端の倫理

出版社・メーカーコメント

「先端の倫理」とは――人が何かを選択・判断する際に法や制度が届かない領域(先端(エッジ))において、唯一の行動をする上での規範となるもの(倫理的思考)。そして、その領域は常に変化を続けている。たとえ法律の保護がおよぶ範囲(違法性がない)でも、さらにそれよりも高い位置に存在する。すべての事象には「物語(ストーリー)」がある――。なぜ、その意思決定をしてしまったのか。その選択にいたるまでにどんな要因が生じたのか。何があなたに倫理的選択をさせなかったのか。そして倫理的で正しい判断をするために意識すべきこととは――。いま混沌とする日本社会に暮らす人々にもぜひ読んでもらいたい一冊。スタンフォード大学で実際に学生たちに行われた講義を元に、倫理を動かす六つの力――二択の消失(BanishedBinary)力の拡散(ScatteredPower)伝染(Contagion)崩れかけた柱(CrumblingPillars)境界の曖昧化(BlurredBoundaries)真実の歪曲(CompromisedTruth)それぞれの「力」をテーマに、実際の企業や個人がしてきた様々な「選択」の事例をあげながら、ストーリーに内在する「先端の倫理」を考える。たとえば、本書で紹介されている事例の1つ「航空機連続墜落事故」では、大手航空機の製造会社が開発した同型機が墜落する事故が多発。最初の事故が報告された後、会社は他の同型機を飛ばし続けるのか、それとも運航停止させるのか。その選択は、法律のおよぶところではなく、会社として「利益の追求か」「乗客の安全か」という倫理の先端領域における判断となる。(第1章「二択の消失」)他にも、選挙活動における熱を帯びた主張(時としてそれは非常に攻撃的になる)が法律の枠組みを超えて人々の倫理的選択に影響を与えて伝染していく事例(3章テーマ「伝染」より)や、SNSなど法律の及ばない領域での伝染そして境界なき真実の歪曲化など、今の時代にも即した内容で、現代にも警鐘を鳴らす。企業やあなたの選択において「先端の倫理」を働かせることがいかに重要であるか――。

著者紹介

リオトー,スーザン (リオトー,スーザン)   Liautaud,Susan
スーザン・リオトー&アソシエーツ・リミテッドの創設者兼マネージング・ディレクターで、グローバル企業からNGOまで、複雑な倫理問題について顧客にアドバイスを行っている。スタンフォード大学で倫理の最先端についての講座をもつ一方、ロンドン大学経済政治学院の理事長を務める。さらに、非営利プラットフォーム「The Ethics Incubator(倫理の保育器)」を立ち上げ、同時に多くの国際的な非営利団体の理事会議長や委員も務めている
海後 礼子 (カイゴ レイコ)  
1972年、東京生まれ。国際基督教大学卒。成城大学大学院で西洋美術史を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)