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昭和史研究の最前線 大衆・軍部・マスコミ、戦争への道

朝日新書 889

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-02-295194-6
4-02-295194-X
税込価格 1,001円
頁数・縦 324P 18cm

商品内容

要旨

戦前以来の日本における大衆・世論の強い圧力=「同調圧力」こそ、コロナ禍によって現代にも顕著に現れたこの国の政治・社会の特質である。「同調圧力」というのは大衆社会によって現れる。戦前日本の政治・社会の基底には極めて強い大衆社会化の圧力があり、多くの事件を引き起こしたが、これまで十分に検討されてきたとは言いがたい。本書ではこの点を重要な要素として取り込んで昭和史を検証している。

目次

「軍縮期」の軍人と世論―軍国主義台頭の背景
普通選挙と政党政治―疑獄・乱闘・「党弊」
無産政党の台頭と挫折
ロンドン条約・統帥権干犯問題
満州事変
血盟団事件、五・一五事件―公判と世論
国際連盟脱退
帝人事件
二・二六事件
日中戦争―勃発と拡大
三国同盟・ヒトラーと日本世論
近衛新体制と大政翼賛会
日中戦争をめぐる反英米論の展開

出版社・メーカーコメント

五・一五事件の青年将校を「赤穂義士」になぞらえて世間は称賛した! 軍部とマスコミに先導された 大衆世論 の変遷から戦争への道筋を読み解く、最新研究に基づく刺激的な論考。ウクライナ戦争、米中対立など国際情勢が緊迫化する今こそ読まれるべき一冊!

著者紹介

筒井 清忠 (ツツイ キヨタダ)  
1948年大分県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)