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国際秩序 下

日経ビジネス人文庫 き9−2

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-296-11571-6
4-296-11571-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 274P 16cm
シリーズ名 国際秩序

商品内容

要旨

冷戦時代の枠組みは、アメリカ、ヨーロッパ先進国、ソ連といった限られた地域の国々が参加して作られた制度であった。しかし、冷戦終結後、中国、インド、ブラジルが発言力を強める一方、ロシアは自国の衰退を直視することを拒否し、様々な行動に踏み切っている。この「真にグローバル化した」国際環境において、どのような「国際秩序」が作られるべきか?いま最も重要な話題にキッシンジャーが挑む。

目次

第6章 アジアの秩序に向けて―対決か協調か?(アジアの国際秩序と中国
中国と世界秩序 ほか)
第7章 「すべての人類のために行動する」―アメリカとその秩序の概念(世界という舞台におけるアメリカ
セオドア・ルーズベルト―世界の大国アメリカ ほか)
第8章 アメリカ―矛盾をはらんだ超大国(冷戦のはじまり
冷戦の秩序のさまざまな戦略 ほか)
第9章 テクノロジー、釣り合い、人道意識(核時代の世界秩序
核拡散の問題 ほか)
結論 私たちの時代の世界秩序は?(国際秩序の進化
私たちはここからどこへ向かうのか?)

出版社・メーカーコメント

世界秩序を生み出した歴史的背景を理解できれば、中国、中東の問題点も見えてくる――。21世紀の国際秩序のありようを、国際関係論の第一人者が歴史的な観点から読み解く。ロングセラー『外交』に匹敵する名著。本書は、キッシンジャーの名著『国際秩序』(2016年刊)を上下に分けてビジネス人文庫化するもの。冷戦時代の枠組みは、アメリカ、ヨーロッパ先進国、ソ連といった限られた地域の国々が参加して作られた制度であった。しかし、冷戦終結後、中国、インド、ブラジルが発言力を強める一方、ロシアは自国の衰退を直視することを拒否し、様々な行動に踏み切っている。この「真にグローバル化した」国際環境において、どのような「国際秩序」が作られるべきか? いま最も重要な話題にキッシンジャーが挑む。下巻では、親中派と見なされているキッシンジャーが中国について厳しい評価を示し、アメリカがどのような大国であるべきかを論じる。文庫化にあたって巻末に兼原信克氏(元内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長)の解説を掲載。

著者紹介

キッシンジャー,ヘンリー (キッシンジャー,ヘンリー)   Kissinger,Henry
元国家安全保障問題担当大統領補佐官、元国務長官、国際政治学者。キッシンジャー・アソシエイツ会長。1923年生まれ。ドイツ出身。ナチスの迫害を逃れて米国に亡命。第二次世界大戦では米陸軍に所属し、ヨーロッパ戦線で戦った。復員後にハーバード大学に進学。69年にはニクソン政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任。フォード政権では国務長官を務める。ベトナム和平を実現したパリ協定の締結によって、73年ノーベル平和賞受賞。今日に至るまで米国の外交・安全保障政策に多大なる影響を及ぼしてきた人物
伏見 威蕃 (フシミ イワン)  
翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説、軍事未来小説まで幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)