洋装の日本史
インターナショナル新書 112
出版社名 | 集英社インターナショナル |
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出版年月 | 2022年12月 |
ISBNコード |
978-4-7976-8112-3
(4-7976-8112-8) |
税込価格 | 1,089円 |
頁数・縦 | 317P 18cm |
商品内容
要旨 |
日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか?―明治政府の欧化政策によって?関東大震災の教訓?それとも戦後のアメリカ文化の流入?実は、従来語られてきたこれらの説には史料的、数字的な根拠がないのである。NHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、膨大な史料を丹念に読み込み、日本人の服装の変遷を、幕末から昭和まで発展段階論を用いてわかりやすく解説。間違いだらけの近現代服飾史を刷新する。 |
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目次 |
第1章 幕末の海外渡航と洋服との出会い |
出版社・メーカーコメント
日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか? 日本人が洋服を着るきっかけとは?――明治政府の欧化政策? 関東大震災の教訓? 戦後のアメリカ文化の流入?――実はどれも史料的、数字的な根拠がありません。本書はNHK大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、膨大な史料を丹念に読み込み、日本人の服装の変遷を、幕末から昭和まで発展段階論を用いてわかりやすく解説します。従来の近現代服飾史の通説を覆す内容が満載、あなたの頭の中にある洋服にまつわる情報をアップデートしませんか? 貴重な画像史料も約50点掲載!――(目次より抜粋)第1章 幕末の海外渡航と洋服との出会い洋服は鬼や悪魔が着るもの/和洋折衷の軍服/洋服の発祥地は横浜/和装ばかりの服制論議/廃藩置県からはじまる洋装史第2章 欧化政策の表と裏仕事着としての洋服/学生服の二つの系統/男袴を穿く女学生への批判/鹿鳴館時代とはなにか/皇后の洋装化/東京女子師範学校での洋服着用/ドレスメーカー第3章 衣服改良運動国粋主義に求める誤り/着物と袴は洋服の代用服/弘田長の改良服/日本赤十字社の看護服/高等女学校の海老茶袴第4章 服装改善運動改良服の発表と実践/洋服を着る東京の小学生/セーラー服の登場/関東大震災が女性の洋装化に影響を与えたという根拠のない神話第5章 昭和モダニズムの服装洋裁学校の誕生/ミシンの普及/白木屋火災が女性の下着を普及させたという神話/男性の洋装の流行変化/子供服から和服が消えていく第6章 国家総力戦と服装銃後の主婦はたすきがけ/国民服の誕生/和裁家と洋裁家がせめぎ合う婦人標準服/衣料切符を「大事に使うも国の為」/モンペやズボンは生き抜くための「決戦服」第7章 洋服を着る時代の到来「洋裁ブーム」は戦前からの断続性/洋裁学校の黄金時代/合成繊維技術の発展/婦人既製服の発展/高級な和服は貸衣装/歌謡曲に見る日常生活から消えていく着物