• 本

グループサウンズ

文春新書 1381

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-16-661381-6
4-16-661381-2
税込価格 990円
頁数・縦 239P 18cm

商品内容

要旨

GSの最盛期は昭和41〜45年の5年間である。その間に100以上のグループが生まれては消えた。誰もが知る楽曲やアーティストを辿りながら、GSとは何だったのかを探る。また、元タイガースの瞳みのる、元ゴールデン・カップスのエディ藩、作曲家・鈴木邦彦との対話で、その内側からも深掘りする画期的な試み。

目次

第1部 近田春夫によるグループサウンズ論(まず、エレキありき
ザ・スパイダース―和製ロックの萌芽を有したスター集団
ブルー・コメッツ―GSの方向性を決めた一発屋
ザ・タイガース―派手な振付の先駆者となったGSの王者
ザ・テンプターズ―日本で初めてロツクを体現した不良の魅力
ザ・ゴールデン・カップス―ロック―魂を持ち続けた自由な集合体
ザ・ジャガーズ―メンバーより楽曲が評価されたグループ
オックス―アイドル性を優先した元祖・失神バンド
ザ・ワイルド・ワンズ―自作自演を貫いた西海岸的お坊ちゃんバンド
ヴィレッジ・シンガーズ―後進に模倣されたカレッジフォーク的バンド
エピローグ 忘れがたきバンドの数々、そしてGSの終焉)
第2部 近田春夫による対話篇(瞳みのる&エディ藩―2大グループの内側から見たGS
作曲家・鈴木邦彦に根掘り葉掘り)
第3部 近田春夫が選ぶGS10曲

出版社・メーカーコメント

グループサウンズ(GS)は、エレキギターやエレキ・ベースを中心にして数人で編成されたグループである。ベンチャーズやビートルズ、ローリング・ストーンズなどの影響のもとに生まれたものとされ、1965年から69年にかけて、日本のミュージック・シーンを席巻した。グループ名をあげれば、ブルー・ジーンズ、ブルー・コメッツ、ザ・スパイダース、ゴールデン・カップス、ザ・テンプターズ、ザ・タイガース、ザ・カーナビーツ、オックス・・・となる。作詞・作曲には、橋本淳、なかにし礼、村井邦彦、筒美京平、鈴木邦彦などが参集し、独自の世界を築き上げた。その世界観は若者の熱狂的な支持を受け、社会現象となった。グループサウンズに通暁する近田春夫氏が、彼らの音楽に深く分け入り、各グループについて詳細に論じる。その魅力の解き明かし方が、本書の醍醐味である。そのその付録として、生き証人でもある、ザ・タイガースの瞳みのる、ゴールデン・カップスのエディ潘、作曲家・鈴木邦彦へのスペシャル・インタビューも敢行した。今にして初めて明かされる秘話も満載だ。本書は、何年かに一度はやってくるGSブームの火付け役になるであろう。

著者紹介

近田 春夫 (チカダ ハルオ)  
1951年東京都生まれ。音楽家。慶應義塾大学文学部中退。75年に近田春夫&ハルヲフォンとしてデビュー。その後、ロック、ヒップホップ、トランスなど、時代の最先端のジャンルで創作を続ける。また、タレント、ラジオDJ、CM音楽作家、作詞家、作曲家、プロデューサーなどとしても活躍。文筆家としては、「週刊文春」にJポップ時評「考えるヒット」を24年にわたって連載。著書に『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』、『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』、近作にソロアルバム『超冗談だから』、ベストアルバム『近田春男ベスト〜世界で一番いけない男』などがある。現在は、バンド「活躍中」、ユニット「LUNASUN」のメンバーとしても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)