• 本

世界中から人が押し寄せる小さな村 新時代の観光の哲学

出版社名 光文社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-334-95365-2
4-334-95365-4
税込価格 2,090円
頁数・縦 292P 図版16P 19cm

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要旨

「アルベルゴ・ディフーゾ」というイタリア語の造語で呼ばれる宿泊施設が、欧米や日本で注目されつつある。少子高齢化に伴う空家問題や過疎問題などの解決の糸口になると期待されてのことだ。村など地域全体を一つの宿泊施設と考え、点在する空き家をホテルの一部屋のように観光客に提供する。本書では、従来の大型ホテルのように同じ建物の複数階に部屋や施設がある「垂直型」ではなく、地域全体に広がる「水平型」のアルベルゴ・ディフーゾについてその概要、歴史と現状について触れつつ、もっとも注目されているイタリア中部アブルッツォ州サント・ステファノ・ディ・セッサニオ村のアルベルゴ・ディフィーゾについて、創設者ダニエーレ・キルグレン氏へのインタビューなどをもとにその理念や内容を詳細にリポートする。サント・ステファノ・ディ・セッサニオ村アルベルゴ・ディフーゾは、自然と調和し、地域の伝統的な暮らしをそのまま生かしている点が大きな特長のようだ。著者はノンフィクション作家。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリア各地に滞在しながら、雑誌に寄稿。1998年、『エクソシストとの対話』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年4月12日]

商品内容

要旨

廃村・空き家問題の救世主アルベルゴ・ディフーゾ(分散型の宿)その哲学と実践を深掘り!煤だらけの壁、テレビも冷蔵庫も電話もない、インスタ映えとは無縁の料理―なぜ人を魅了するのか?

目次

第1章 壁の煤を落とすな
第2章 本物を求める旅
第3章 支配人は民俗学者
第4章 時代とともに変化する美意識
第5章 セメント会社の御曹司で、HIVポジティブ
第6章 地震とホテル経営
第7章 山村の伝統を守る人たち
第8章 イタリアの恥から文化の街へ
第9章 これからの新しい観光
第10章 日本型アルベルゴ・ディフーゾ

著者紹介

島村 菜津 (シマムラ ナツ)  
ノンフィクション作家。1963年福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリア各地に滞在しながら、雑誌に寄稿。’98年、ヴァチカンのエクソシストらに取材した『エクソシストとの対話』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)