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ポスト・ヨーロッパ 共産主義後をどう生き抜くか

出版社名 人文書院
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-409-24151-6
4-409-24151-6
税込価格 3,300円
頁数・縦 278P 19cm

商品内容

要旨

共産主義終焉から30年後の東欧。ストックホルムでオウムを連れた移民、リヴィウの少女の写真、スコピエのアレキサンダー大王の彫刻、ソ連軍によるプラハ侵攻50周年の記念式典など、東欧の現在の政治的・社会的問題を垣間見ることができる刺激的でタイムリーな政治的ルポルタージュ。東欧のボーヴォワールともいわれ、内戦を経験した旧ユーゴ出身のジャーナリストが鋭くえぐる西側の論理からだけではみえないヨーロッパ事情。

目次

昔々、一九八九年のある日のこと
ヨーロッパのフードアパルトヘイト―すべての胃袋は同じにあらず?
ウクライナの不機嫌な女の子―人は何を見て、何を見落とすのか
アンゲラおばさんとドナルド・トランプの会談―アンゲラ・メルケルとオルバーン・ヴィクトルのシーソーゲーム
一九六八年プラハ:なぜ共産主義はウールのセーターに似ているのか―…あるいは、犠牲者の追悼が不快な理由
女性、ハラスメント、東、西―暴力に耐性のある女性なんていない
恐怖を煽る―ナショナリズムが感情を呼び起こす理由
北マケドニア共和国―より良い過去をいかに構築するか
スウェーデンのオウム、移民問題など―かつての移民と新たな難民をめぐって
お気に入りのカード―一枚の魔法のプラスチックカードにできた亀裂
ロスト・イン・トランジョン―社会的所有から私有財産への長い道のり
ホロコーストと盗まれた記憶―追悼のさまざまな方法をめぐって
ヨーロッパ合州国?―東欧の移民熱
未来の音楽―二〇一一年イタリア:古きよきヨーロッパ、新たなヨーロッパ、変わりゆくヨーロッパ
私のブレグジット

著者紹介

ドラクリッチ,スラヴェンカ (ドラクリッチ,スラヴェンカ)   Drakuli´c,Slavenka
クロアチアのジャーナリスト、作家。1949年アドリア海の港町リエカに生まれる。ザグレブ大学で比較文学と社会学を専攻。旧ユーゴ初のフェミニスト団体「女性と社会」を創設し、東欧初のフェミニストの本『フェミニズムの大罪』(1984年)を発表する。ユーゴ紛争を機にスウェーデンへ移住
栃井 裕美 (トチイ ヒロミ)  
2003年〜2007年セルビア共和国留学。2007年ベオグラード大学哲学部修士課程修了。2010年〜2013年日本学術振興会特別研究員。5年間のシンガポール滞在の後帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)