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李賀詩論

早稲田大学エウプラクシス叢書 038

出版社名 早稲田大学出版部
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-657-23802-3
4-657-23802-7
税込価格 4,400円
頁数・縦 253P 22cm

商品内容

要旨

“鬼才”と称される李賀の詩がいかにして独自なのかを浮き彫りにする。中国の詩歌が言語芸術として高みに至り、詩人たちが創作の苦悩を宿命づけられた中唐の時代。李賀はいかにして詩の沃野を拓いたのか―

目次

上篇 表現における試行(既成の詩語の独自的使用―「落照」と「飛蛾」を例として
「花作骨」の批評効果とその淵源
閉塞感の表象―「酒闌感覚中区窄」の句をめぐって
「雁門太守行」の初二句について
詩的素材の自在性―「碧血」の系譜を例として)
下篇 自己表象論(疾病表現について自他の間を取り持つ媒介
年齢表現について屈折と疎外の自己表象
自称表現について表現者としての自己をめぐって
「感諷五首」論―自己認識の変容とその契機
他者としての李賀―黄景仁の李賀受容を手がかりとして)

著者紹介

小田 健太 (オダ ケンタ)  
1988年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻修了、博士(文学)。現在、早稲田大学高等学院教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)