排外主義的ポピュリズムに抗する。各国のナショナリズム、右翼ポピュリズムの現状を概観し、それに対する対抗戦略のあり方を考察する。

序章　現代政治の変容とデモクラシーのゆくえ
第１部　現代デモクラシーをめぐる問題状況（極右化する「ドイツのための選択肢（ＡｆＤ）」―議会への定着、再国民化、議会政治への影響
イングリッシュ・ナショナリズムとブレグジット―ナショナル・アイデンティティをめぐる対立
政治的オルタナティブなき時代のフランス政治
イタリア・ナショナリズムの歴史と現在―反ファシズムとネオ・ナショナリズム
ベルギーにおける「多極共存型民主主義の変容論」の再考
スウェーデンにおける右翼ポピュリスト政党の伸長と政党政治の変容
「ポピュリズム時代」の日本政治と安倍政権）
第２部　現代デモクラシーをめぐる問題への対応（「福祉的連帯」をめぐる政策的・政治的対抗―「リベラルのジレンマ」と排除的ポピュリズムの克服のために
デモクラシーとリアル市民社会―ドイツにおける右翼ポピュリズムと極右主義への対抗力
引き裂かれた左派ポピュリスト・イギリス労働党―ＥＵ離脱・反ユダヤ主義批判と２０１９年総選挙
オーストリア社民党の「衰退」とその要因
ポスト権威主義体制の課題と挑戦―韓国民主化後の政党政治と社会運動の現在地）