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江戸の芸者 近代女優の原像

集英社新書 1155

出版社名 集英社
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-08-721255-6
4-08-721255-6
税込価格 1,012円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

現代の日本人のほとんどは、江戸時代は女性芸能者がいなかったと思っている。しかし、それは間違いで、江戸時代も女性芸能者はいた。例えば、出雲のお国、そのかぶき踊りを模倣した遊女歌舞伎、踊子、そしてそれらの後継としての芸者である。江戸の女性芸能者の系譜は絶えることなく、明治の女優へと引き継がれた。「女性芸能者はいなかった」と誤解される遠因は、依然として続く男尊女卑の風潮にあるように思われる。陰影に富んだ世界があったにもかかわらず、それに触れる歴史教科書はまず見当たらない。本書は江戸時代の女性芸能の成立と盛衰について記述するものである。

目次

プロローグ 江戸時代の女性芸能者
第1章 踊子の誕生
第2章 歌舞伎舞踊・音楽の大衆化
第3章 踊子から芸者へ
第4章 吉原の廓芸者
第5章 芸者の盛衰
エピローグ 明治初期の国際女優

著者紹介

赤坂 治績 (アカサカ チセキ)  
1944年山梨県生まれ。江戸文化研究家、演劇評論家。劇団前進座、「演劇界」編集部を経て独立。歌舞伎、浮世絵をはじめ江戸文化を中心に著述(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)