ノヴァーリスにおける統合的感官としての「眼」 「自己感覚」から「心情」へ
九州大学人文学叢書 22
出版社名 | 九州大学出版会 |
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出版年月 | 2023年3月 |
ISBNコード |
978-4-7985-0347-9
(4-7985-0347-9) |
税込価格 | 4,400円 |
頁数・縦 | 204,5P 22cm |
商品内容
要旨 |
ドイツ初期ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772‐1801)は、「世界の意味」の喪失という問題意識を提起し、自らの詩学的使命を「一冊の書物に宇宙を見出すこと」だと言明している。この命題には、人間による世界認識の過程である「世界の書物化」と、記述を通じた世界創造の過程である「書物の世界化」という二方向の活動が集約されている。この双方向的活動を、統合的感官だとされる「眼」を起点に論じる。哲学・自然科学・詩学にまたがる詩人の思考の複雑性を明晰に分析・叙述する、包括的ノヴァーリス研究。 |
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目次 |
第1部 世界の書物化(「フィヒテ研究」におけるノヴァーリスの認識論 |