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バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-296-11364-4
4-296-11364-X
税込価格 3,850円
頁数・縦 393P 20cm

商品内容

要旨

なぜ、ブームとバストは何度も繰り返し生じるのか?なぜ、あるバブルは経済的にも社会的にも政治的にも壊滅的な結果をもたらし、なぜ、あるバブルは社会に恩恵をもたらすのか?バブルを生み出す必要十分条件とは何か?この答えを見つけ出すために、本書は魅惑的なバブルの旅へと読者を誘う。1720年代のパリとロンドン、1820年代のラテンアメリカ、1880年代のメルボルン、1920年代のニューヨーク、1980年代の東京、1990年代のシリコンバレー、2000年代の欧米、上海・深〓への旅だ。金融史・経済史の研究者が、「合理性」「不合理性」という従来の議論にとらわれず、バブルの規模、経済全体への影響の度合いを基準に、世界史上の巨大バブルの原因と帰結を明らかにし、教訓を指し示す。そしてバブルには、イノベーションを促し、企業や組織、経営者を淘汰し、社会に恩恵をもたらす「良いバブル」もあると説く。さらに、バブルは投資家、投機家が新しい技術や政治的なイニシアティブに反応することから始まるとし、将来のバブルを予測できることも示す。実証的なアプローチでバブルのメカニズム解明に迫る魅力的なバブル論。

目次

バブル・トライアングル
1720年とバブルの発明
市場性の復活―第一次新興市場バブル
投機の民主化―大いなる鉄道狂
他人のカネ―オーストラリアの土地ブーム
ウィーラー・ディーラー(大金を賭ける人たち)―イギリスの自転車熱
狂騒の1920年代とウォールストリートの暴落
政治の意図的バブル興し―1980年代の日本
IT(ドットコム)バブル
「ブームとバストはもうたくさん」―サブプライム・バブル
中国的なカジノ資本主義
バブルを予測する

著者紹介

クイン,ウィリアム (クイン,ウィリアム)   Quinn,William
クイーンズ・ユニバーシティ・ベルファスト金融論講師。市場操作、株式市場、特にバブルについて研究
ターナー,ジョン・D. (ターナー,ジョンD.)   Turner,John D.
クイーンズ・ユニバーシティ・ベルファスト金融論・金融史教授。社会科学アカデミー・フェロー。The Economic History Reviewエディター。著書にBanking in Crisis(2014)があり、同書はイギリスのビジネス史著作に贈られるWadsworth Prizeを受賞
高遠 裕子 (タカトオ ユウコ)  
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)