• 本

犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い

光文社未来ライブラリー 0020

出版社名 光文社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-334-77070-9
4-334-77070-3
税込価格 1,056円
頁数・縦 289P 16cm

商品内容

要旨

「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」。日本語の「名脇役」の歴史と謎に研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!

目次

第1部 擬音語・擬態語の不思議(擬音語・擬態語に魅せられる
擬音語・擬態語のかたち
擬音語・擬態語の寿命
擬音語・擬態語の変化
掛詞で楽しむ擬音語・擬態語
辞典の中の擬音語・擬態語)
第2部 動物の声の不思議(昔の犬は何と鳴く―犬
ニャンとせう―猫
チウき殺してやらう―鼠
モウモウぎうの音も出ませぬ―牛
イヒヒンヒンと笑うて別れぬ―馬
われは狐ぢゃこんこんくゎいくゎい―狐
ももんがの鳴きやうを知らぬ―モモンガ
美し佳しと鳴く〓は―ツクツクボウシ)

著者紹介

山口 仲美 (ヤマグチ ナカミ)  
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。日本語学者。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(本書)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は高く評価されている。古典の文体研究で日本古典文学会賞や金田一京助博士記念賞を、『日本語の歴史』(岩波新書)で日本エッセイスト・クラブ賞を、「日本語に関する独創的な研究」で日本学賞を受賞。2008年紫綬褒章、2016年瑞宝中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)