文学とテクノロジー 疎外されたヴィジョン 新装復刊
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2023年5月 |
ISBNコード |
978-4-560-09351-1
(4-560-09351-2) |
税込価格 | 6,380円 |
頁数・縦 | 366,9P 20cm |
シリーズ名 | 文学とテクノロジー |
商品内容
要旨 |
実験室は十九世紀が生んだもう一つの人工楽園だった。芸術に「科学の正確さ」を求めた自然主義者はもちろん、純粋な美を目指した象徴主義者やデカダン派に至るまで、十九世紀の芸術家たちは「美のテクノロジー」に憑かれていた。マラルメはすべてを計算して詩から偶然を排除せんとし、フローベールは考古学的考証に耽り、ゾラは芸術家は現象をうつす写真家でなければならないと説いた。産業社会に反逆、あるいは逃避したはずの作家たちが、実は彼らの忌避したテクノロジー思考に支配されていたことをあばき、近代における「方法の制覇」「視覚の専制」、そこから生じる距離と疎外の問題を論じて、文化史の革命的書き換えを成し遂げた名著。待望の復刊。 |
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目次 |
1 方法の征覇 |
出版社・メーカーコメント
非人間的な近代産業に反逆したはずの十九世紀芸術家たちが、テクノロジーに毒されていたことを喝破。「視覚の支配」などを批判した文化史の傑作。