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動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか 新装版

出版社名 みすず書房
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-622-09626-9
4-622-09626-9
税込価格 4,620円
頁数・縦 331,78P 図版16P 20cm
シリーズ名 動くものはすべて殺せ

商品内容

要旨

アメリカの戦争の本質とは何か。戦場で何が行われるのか。民間人大量殺戮の実態を追った迫真のドキュメント。4時間で500人以上の村人を虐殺したミライ(ソンミ村)事件は逸脱ではなかった。“動く者はすべて殺せ”という命令の下になされた軍事作戦の一部だったのだ。国立公文書館資料の粘り強い調査や、事件にかかわった帰還兵や内部告発者、さらにベトナム人生存者へのインタビューによって、米軍と政府の施策がどれだけ多くの無辜の住民を殺し傷つけたか、そして軍司令部と国防総省はその事実をいかに隠蔽してきたか、いま初めて明かされる。本書が2013年にアメリカで刊行されるや、「パラダイムシフトを迫る画期的な戦争史」「ベトナム戦争について書かれた最も重要な本」等々と絶賛され、優れた調査報道に贈られるライデナワー賞を受賞した。アメリカの戦争とはいかなるものか。生々しい戦慄とともに語られる戦争の真実。

目次

序 作戦であって逸脱ではない
第1章 チェウアイ村虐殺事件
第2章 苦難を生むシステム
第3章 過剰殺戮
第4章 くり返された蛮行
第5章 終わりのない苦悩
第6章 バマー、“グーク・ハンター”、デルタのばらし屋
第7章 戦争犯罪はどこへ行った?
エピローグ さまよえる亡霊たち

著者紹介

タース,ニック (タース,ニック)   Turse,Nick
ジャーナリスト、歴史学者。TomDispatch.comの編集長であり、ネーション・インスティテュートの特別研究員でもある。彼の手がけた記事は、ロサンゼルスタイムズ紙、サンフランシスコ・クロニクル紙、ネーション誌など、多くの紙誌に掲載されてきた。ベトナムにおける米軍の戦争犯罪を調査した業績を評価され、ライデナワー優秀報道賞を受賞。また、グッゲンハイム記念財団、ハーヴァード大学ラドクリフ高等研究所の助成金給付研究者にも選ばれた
布施 由紀子 (フセ ユキコ)  
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)