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陰陽師と天狗眼 〔3〕

潮騒の呼び声

ことのは文庫

出版社名 マイクロマガジン社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-86716-423-5
4-86716-423-2
税込価格 847円
頁数・縦 351P 15cm
シリーズ名 陰陽師と天狗眼

NetGalley 会員レビュー

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

公務員陰陽師と拝み屋大家バディのリアルなオカルトお仕事を描く「陰陽師と天狗眼」第三巻。どの話も様々な事情が錯綜する不自由な現実世界の中で、それでも笑って好きな人と一緒に生きていくための物語だったと思います。登場人物達、それぞれが不自由と困難を背負い、そんな世界の中で見つけた『自分の望み』と『いたい場所』のために勇気をしぼり行動する。一生懸命、生きる彼等の姿がとても愛おしく感じられる三巻目でした。

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

イケメン二人と一匹の暮らしぶりはとても楽しそうで、白蛇の白太さんもゆるキャラ感が増して、さらにあざとく可愛くてたまりません。『白太さんの家出』では尾道が舞台となり、自分の普通と他人の普通に悩む女性と白太さんがトラブルに巻き込まれ、美郷たちが助けに向かいます。ちょっと拗らせぎみな思いを持つ白太さんも可愛いです。『潮騒の呼び声』では瀬戸内の離島が舞台となり、ついに怜路が過去と向き合う展開に。「ありがとう」この言葉に込められた思いが切なくもあり、温かくもあり胸に迫ります。過去に向き合うとは、許されることではなく、自分と向き合い未来に進むための一歩なのだと感じました。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

「誰しも多かれ少なかれ身勝手に出来ている。他人の身勝手からは自分で自分を守る。」ずしりと音をたてて言葉が響きました。節目節目で回りも状況も自分も気持ちも変化する。その度に自分で選び、決める。日々その繰り返しであり、自分を自分で良い気分にする、幸せにする、それが周りをも変える一歩一歩の歩みなのだと。今回のお話では、登場人物それぞれが何かと向き合い、感じ、本当の自分の気持ちは何なのかに気づき決断をしていると思いました。それはどれも力強く、その先の結果に関係なく明るい希望あるものに見えました。「自分で考えて自分で決める。」その力強さ、その大切さを感じました。続編、楽しみにしています。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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出版社・メーカーコメント

公務員陰陽師とフリーの山伏は「神」を斬れるのか。広島を舞台にお届けする、大人気もののけファンタジー、待望の第3弾!

著者紹介

歌峰 由子 (ウタミネ ヨシコ)  
広島県出身。大学は生命科学を専攻したゴリゴリの理系だが、何故か伝奇ものの執筆を好み、自室の本棚は郷土誌と民俗・オカルトの本で埋まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)