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漂泊民の居場所

出版社名 河出書房新社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-309-22888-4
4-309-22888-7
税込価格 2,585円
頁数・縦 230P 20cm

商品内容

要旨

戦後まだ、各地で、乞食、サンカ、病者、芸能民、被差別民などの漂泊放浪民が移動生活を行なっていた。彼らが社会制度をはずれ、棲息した、洞窟などの拠点「アジール」を訪ね、その暮らしの実態を追うノンフィクション。旧著『日本の「アジール」を訪ねて』に新たに「院内」の章を加える。ある戦後史の貴重な記録。

目次

第1章 サンカとハンセン病者がいた谷間
第2章 土窟から上る煙
第3章 大都市わきの乞食村
第4章 カッタイ道は実在したか
第5章 洞窟を住みかとして
第6章 有籍の民、無籍の民
第7章 川に生きる
第8章 地名に残る非定住民の歴史
第9章 「院内」:寺院の境内にもアジールがあった

出版社・メーカーコメント

差別され賤視された漂泊放浪民は、どこに隠れ住んだのか。『日本の「アジール」を訪ねて』(2016)に、山形市・極楽寺に住んだ院内・イタカ、下妻市の筬屋・箕直しの章を増補し、改題。

著者紹介

筒井 功 (ツツイ イサオ)  
1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続けている。第20回旅の文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)