カスハラの犯罪心理学
インターナショナル新書 123
| 出版社名 | 集英社インターナショナル |
|---|---|
| 出版年月 | 2023年6月 |
| ISBNコード |
978-4-7976-8123-9
(4-7976-8123-3) |
| 税込価格 | 979円 |
| 頁数・縦 | 220P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 顧客からの理不尽な要求「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が問題視されることが増えている。中には刑事事案に発展し、逮捕者が出るケースもある。業種を問わず被害に遭うリスクは高いものの、現状ではカスハラそのものを取り締まる法律はなく、店や従業員は対応に苦慮しているようだ。本書では、犯罪者プロファイリングの専門家が、カスハラの実態を明かすとともに、犯罪心理学の理論を適用して加害者の心理・行動を分析。なぜ、どういう人がカスハラ起こしやすいのかを探っている。加えて、カスハラ被害を防ぐために企業や従業員、消費者が持つべき認識について考察している。日本企業によくある「お客様は神様」とする過剰なサービス精神が、カスハラ行動を生み出す要因の一つだと著者は考えている。著者は東洋大学社会学部長、社会心理学科教授。山形県警察科学捜査研究所で犯罪者プロファイリングに携わった後、関西国際大学教授、同大学防犯・防災研所所長を経て現職。日本カスタマーハラスメント対応協会理事を務めている。 |



出版社・メーカーコメント
あのお客様は、なぜキレるのか? 犯罪心理学者が読み解く、現代日本の病。「カスタマーハラスメント(カスハラ)」とは、従業員への悪質なクレームや物理的・精神的な嫌がらせ全般を指す。「店員にキレる客」を誰しも見たことがあるように、カスハラは日本で大量発生している。さらに、コロナ禍によって拍車がかかり、被害は拡大している。2022年2月には、厚生労働省から「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」が発表され、現代日本において大きな社会問題と化しているのだ。本書では、犯罪心理学者として長年カスハラにかかわってきた桐生正幸が、豊富な調査実績を基にカスハラが生まれる構造を分析し、その対策を提示する。【目次】・序章 日本のカスハラ事情・第1章 キレるお客様たち・第2章 カスハラの心理構造・第3章 お客様の正体・第4章 カスハラ対策の最前線・第5章 カスハラ防止法案という希望・終章 カスハラのない国へ【著者略歴】桐生正幸(きりう・まさゆき)山形県生まれ。東洋大学社会学部社会心理学科教授。日本犯罪心理学会常任理事。日本心理学会代議員。文教大学人間科学部人間科学科心理学専修。博士(学術)。山形県警察の科学捜査研究所(科捜研)で主任研究官として犯罪者プロファイリングに携わる。その後、関西国際大学教授、同大防犯・防災研究所長を経て、現職。著書に『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書)などがある。